少しなら、いいでしょ!
これくらい、大丈夫だろ!
そんなふうに考える人たち。
目には見えない感覚的な基準は、10人いれば10人ともに多少の差異は出るものです。
それぞれの意識のばらつきを減少させ、一律のレベルに近づけるのが社会通念上の常識のはず。
危険性が潜む場所には立ち入らない。
ましてや、禁止されているのなら尚の事です。
ルールを守る人たちがいてこその成り立つ方程式です。
私は、たぶん二人以上で遊びに行った際に、そんな光景にぶつかったら……。
ちょっと、遊ぶかもしれません。
一人なら、たぶんしないと思います。
面倒くさいのが先に立ってしまうので……。
近くにいる警備員さんから、腕章か赤い棒を借りて、
あの~、すみませ~ん!
ここでの釣りは、禁止となっておりま~す!
私は、都から依頼された警備員で~す!
速やかに撤収を、お願いしま~す!
問題があるようでしたら、警察に通報しますので!
よろしくお願いしま~す!
みたいに楽しむかもしれません。
若い頃には、似たようなことをして遊んだものです。
1990年にクライスラーの『愛の喜び』のカバー、『愛のよろこび』でデビューしたクライズラー&カンパニー。
ラジオでもよく流れていました。
葉加瀬太郎さんの原型ですね。
尖った感じは、ジャケットにも表れています。
例えば、諏訪内晶子さんのようにコンクールで優勝する路線とは、また別の階層で自分らしく生き生きと泳いでいる方ですね。
それは、高嶋ちさ子さんにも同じ印象を受けます。
昨夜は、そんなことを思いながら、クライズラー&カンパニーのデビュー・アルバムを聴いていました。
打ち込みの多様さが、華やかだった1990年代を脳裏に蘇らせてくれます。

