昨夜は、強い北風に煽られ、換気扇の扉が時折パタパタと音を立てていました。
大きな雨粒も、不安を掻き立てるように、何度も換気扇のフードを叩いていました。
それらの音が大きくなるたびに、犬がひょいと顔を上げて、カーテンのかかった窓のほうへと視線を向けます。
いつも暖機のために車のエンジンキーを回すのですが、今朝はアスファルトが黒く濡れたままでした。
メダカの鉢の上では、陽射しがキラキラと揺れていました。
早く、嫌な夢を見たものだ、と笑いながら、コーヒーカップに口を付けたりしたいもの。
今朝のニュースでも、大型クラスターの発生、と大きく報道していました。
会社に来る運送屋さんとも話しましたが、会話内容はどこの運送屋さんとも同じ。
荷物の量が減った、とのこと。
流通も呼吸困難に陥っています。
当然、弊社にもかなりの打撃です。
小さな卸業にとっては、自然治癒どころではありません。
昨日は早じまいです。
今日も、早じまいの予定です。
夕方に家に電気屋さんが来てくれます。
パソコンの設定の不具合を診てもらうため。
電気屋さんは、本当に一生懸命にサポートしてくれます。
有難みとともに温かさも感じます。
昨日は、本を読みながら、CDを聴いていました。
私は、ロバート・レッドフォードのものが好きです。
BGMには、スコット・ハミルトンのバラード。
そのあとは、アルトサックスを首にかけました。
YANAGISAWAのA-W02。
たぶん、この先もずっと一緒のような気がします。
まだまだ楽器に追いつかない腕前ですが、いつかは友人の奥さんと演奏してみたいものです。
今日は、晴れ間がのぞいています。
どうやら、占める割合も青色が多くなりそうな予感。
今夜からまた、音楽データをパソコンに入れる作業をはじめられます。
電気屋さん、ありがとね。
アルトサックスの練習曲に『it could happen to you』、という曲があります。
この曲は、以前から知っていたものの、抑揚が少ない気がしてもう一つな感じでした。
それが不思議なもので、自分が練習するようになってからはとても好きになりました。
歌うように吹く。
今の私には、難しくて到底無理な話です。
ただ、スコット・ハミルトンのテナーは特別です。
渇いた砂地にすっと馴染むような感じ。
ギミックやテクニックに走らず、ただ寄り添うように、そしてそっと包み込むように吹く。
スコット・ハミルトンの演奏を聴くと、こうでなくちゃ!、といつも感心します。
垢まみれのスタンダードが、キラキラとした輝きを放ちます。
ある意味、それは魔法のようなもの。
何が起こるか、なんて、誰にもわからないもの。
ましてや自分にも。
これから先、悪いことよりもいいことが、少しでも多くあれば言うことなし、なんですがね……。




