重く淀んだ空気が、気持ちを塞ぎがち。
さっきまで降っていた雨は、今は上がって青空さえ見える。
人の気も知らないで、時間は確実に進んでいくもの。
どんなことも過去へと変えていく。
今の自分より、一段でも高く、少しでも先へ。
何かに熱中すると、そんな意識さえどこかに消えてしまうもの。
気にするまでもなく、確実に進歩しているはずだから。
歳を重ねていくうちに、いろんな角度で捉える知恵がついてくる。
慇懃無礼は、ごめんだな。
あと、裸の王様も。
仕入れ先があって、顧客がいてくれて、頑張る従業員がいて、初めて自分が立っていられる。
いろんな人に支えられているという事実。
それは、身体じゅうを巡る血液のように、とても大切なこと。
普段は気にも留めないことが、非常時には痛感させられる。
京都府も緊急事態宣言への導火線に火がつきそうな感じ。
息苦しさはあるものの、できるだけ呼吸を小さくし、可能な限り血流を抑える。
少し先の未来を、元気に迎えるために。
そう思うと、少しの我慢も大丈夫。
デビュー当時は、ずいぶんと尖がっていたSION。
いろんな波を乗り越えて、とても味のある素敵なおじさんになりましたね。
大好きなアーティストです。
――
いつでもここにいるから
帰ってきていいんだよ
そう思えば、ひとつ、ふたつ、
できる我慢が増えるでしょ
がんばれ、がんばれ
――
歌詞の一部です。
子供が小学生の頃、寝るときに聴いていたら『怖い!』、と言ったのを覚えています。
大好きな曲のひとつです。
SIONが歌う『がんばれ がんばれ』
この曲は、ギターのみの伴奏で歌ったこのアルバムのバージョンのほうが、水滴が落ちてくるみたいに沁みてきます。
アルバム『I Get Requests』より。

