今朝は、久し振りに晴天に恵まれました。
すずめのさえずりに、煙草を吸いながら思わずケータイをかざします。
みんな同じなんでしょうね。
楽しいことは大好きなはずなのに、時々うまく表現できずに縮こまってしまったり……。
可能な限り、苦手なことからは逃げたいものです。
でも、初めから苦手だから、といって人任せにしてしまうと、有事の際にはどうしようもなくなってしまいます。
何事もバランスですかね。
その均衡を、どう保つのか……。
そのあたりに心の持ちようとしての難しさがあるように思います。
気持ちの浮き沈みは、自信の有無に影響されているのでしょう。
初めてのことへの不安は、余計に心のひだを揺らします。
なかなか浮上しない家内を案じては、自分の過去を思い出します。
誰とも話したりせず、何かをしようとしても興味がすぐに薄れてしまう。
気持ちを持て余しながらも、一日が暮れていく。
28歳くらいだったように思います。
自信を取り戻していこう、と思い飛び込んだ業界に今現在も足を踏み入れたまま。
きっかけさえ掴めれば、あとはうまく風を躱していくだけ。
先日、溜まっていた取扱説明書のファイルの整理をしていたら、懐かしいものが目に触れました。
『一人前のセイラーになるために』
ウィンドサーフィンをはじめた頃の記憶が、放たれた矢のように脳裏を掠めます。
辛い時があっても、あとになれば一瞬の出来事に過ぎません。
楽しいことも同じですけどね。
トンネルを抜け出せるのは、もうしばらく先かもしれません。
若い頃、関越トンネルをバイクで走っていた時のこと。
あまりの長さに先が見えない不安はあったものの、途中から諦めて『のんびり走ろう』、って思ったのを思い出します。
最近、アルトサックスの練習中に、ロリンズの『セント・トーマス』のテーマを遊びながら吹いています。
タンギングの練習とアンブッシュアの確認には、とても楽しい音とリズムです。
あとは、『カンタロープ・アイランド』です。
ロリンズくらいの人でも、悩むんですね。
豪快、奔放に見えて、実はとても繊細な感性の持ち主なのでしょう。
高校生の頃、自慢げに聴いていたものです。
青と黒のジャケットを眺めながら、スピーカーから聞こえる音の粒の向こう側に思いを馳せていました。



