朝、起きて廊下に出ると、すりガラスの窓の向こう側が真っ白に。
どうやら雪が積もっているようで、階段も明るく浮かび上がっています。
外に出て、あたりを見てみると、一面雪で覆われていました。
久し振りの光景に、心が浄化されていくようです。
そっと覆い隠しているようで、夜の深さとはまた違う意味合いを呈しています。
予想だにしない土砂の崩壊や意思とは無関係に浸食していくウィルス。
本当のことを覆い隠すために、繰り返されるくたびれた言い訳。
昨夜のうちに、融雪ホースから水を出していました。
積雪に対しての予防接種のようなもの。
予報をもとに対策を立てておけば、その後の行動がずいぶんと楽になるものです。
ただ水道代が、一気に跳ね上がってしまいますが……。
どこに危険が潜んでいるか、なんて、普段の生活ではわからないもの。
慣れてしまえば当たり前のように、無防備なまま日常は通り過ぎていく……。
理不尽な世の中で、せめて心の居場所だけでもよくありたいもの。
今夜は、音楽や映画、小説の世界に逃げ込んで、静かな時の流れに身をまかせてみたいと思います。
ダイアナ・クラールのアルバムで『Turn Up The Quiet』。
スモーキーな声が、ゆったりとうねりながらフレーズを紡いでいきます。
ナット・キング・コールへのトリビュート的な意味合いのデビュー・アルバムから聴いていますが、熟成した味わいを醸すアルバムですね。
ブログを拝見している方の記事にあった『スウェイ』という曲。
ペレス・プラード楽団が演奏する『キエン・セラ』は、もう少し早いテンポですね。



