突然の体調不良。
昨日は、そのために硬筆のお稽古を休みました。
お昼に風邪の方と食事をしたのがいけなかったのかも……。
年始のお稽古だったので、
行きたかったのはやまやまです。
でも、それはそれでよかったのかもしれません。
初めて便秘薬なるものを服用しました。
非刺激性の酸化マグネシウムのもの。
巡り合わせや縁というものは不思議なもので、
緩やかな川の流れに似ているように思います。
いつも同じように見えて、その実、まるで違う……。
代わり映えのしない日々の暮らしの中で、
ともすると見過ごしがちな小さな心の振動に、
しあわせは共鳴するのかもしれませんね。
昨日は、『カサブランカ』の音声だけを抜き出したCDを聞きながら寝ました。
やっぱりネイティブはすごいなぁ、と思います。
寅さんの口上で有名な、『結構けだらけ、猫はいだらけ、たいしたもんだよカエルのしょんべん、見上げたもんだよ屋根屋のふんどし……』
こんなのを外国の人が聞いても理解できるのかな? と思ったり……。
自分という人間を、うまく使いこなせるようになりたいものです。
クインシー・ジョーンズという人は、トランペットを捨てた名アレンジャーですね。
『愛のコリーダ』の空前のヒットは、今でも脳裏にしっかりと焼き付いています。
当時は、ディスコ・ブームでしたかね。
ブラック・コンテンポラリーと呼ばれていたような……。
ソニー・スティットのアルトは艶があり、感情的に迫ってきます。
そこには、スリルというより予定調和的な安堵が横たわり、くつろぎに満ちています。
クインシー・ジョーンズのアレンジがとても秀逸だからでしょうね。
車窓から眺める田園風景を思わせます。
ふくよかな黄金色のうねりの上を、時折風が撫でるように吹き抜けていく……。
レールを刻む音が心地よく響き、凝り固まっている気持ちをゆっくりと解いてくれます。
そんな素敵なアルバムです。

