今朝の雨も上がったようで、玄関先へ出ると陽射しが暖かく感じられます。
すずめがさえずり、気持ちに弾みをつけてくれます。
今週で仕事も終わり。
あとは、面倒な片付けや整理、身体に付着した不要な埃を追い払いながら、新年を迎える準備ですね。
毎年のように思いますが、そこそこ楽しいことが不思議と身に起こります。
自分が求めて叶ったこと。
突然降りかかったアクシデント。
また、不可抗力から発生したもの。
それらすべてが、確実に自分自身の滋養となって、そのぶん新たな細胞を獲得したように思えます。
私の口癖のひとつに『まいったなぁ~』、というのがありますが、そこからですかね。
どうやって手に入れたり、乗り越えたり、被害を最小限に抑えたり、と考えるのは……。
その時には、仲間や友人、またそれ以上の方々からもずいぶんと援護射撃をもらった気がします。
そう思うと、いいことだけは身体に刻み付け、それ以外のものはジャズのシャワーで洗い流そうと思います。
ジャズは、その時の気分で演奏さえ違って聴こえるから不思議です。
心を映し出す鏡のようなものなのかもしれませんね。
昨夜は、久し振りに自分の部屋でCDを聴きました。
ラックスのプリメイン、ビクターのプレーヤー、カッパーのスピーカー。
どれも大切な私の音響システムです。
サド・ジョーンズの『ザ・マグニフィセント・サド・ジョーンズ』。
1曲目に収められた『エイプリル・イン・パリス』の演奏は、特にどうってことない演奏なのだけど、たまらなく心に滲み入ります。
やっぱり、こういう演奏ができるのが本当のプロなんですね。
どんな時も余裕を感じさせ、実に堂々とした風格を漂わせます。
カウント・ベイシーの楽団での演奏や、後にメル・ルイスと組んだビッグバンドあたりも悪くはないのですが、やっぱりこれが一番好きですね。

