今日は、清々しい空気に包まれました。

冷え込みもきつく、霜が降りてきていました。

頭上には青空が広がり、鳥のさえずりさえ楽しそうに聞こえます。

 

昨日は、ツイてることが一つ。

気になっていたお客さんから電話が入ってきました。

また、シールをお世話になりたい、と。

年内にどうしても必要とのことです。

単価のことで誤解をされていたので、きちんと説明を、とあいさつを兼ねて近いうちにお伺いしようと思っていた矢先の連絡です。

快く真空袋と合わせて、またご注文を頂きました。

ささくれのように気になっていたことが、ふとした瞬間にどこかへ消え失せていくような、そんなマジックにかかったような感覚です。

 

華やいだ空気に気持ちがふわっと舞い上がる感覚は、いつまでも持っていたいものですね。

いつもと違う自分がそこにいて、いつもなら躊躇してしまう自分を覆い隠してしまうような、そんな素敵な感覚。

 

義務教育までは多少の差はあるものの、横並びな立ち位置です。

高校からですかね。

自分の進路を考えて、少しずつ舵を取っていくのは。

私は度胸がなかったため、地図さえも持たずに先の見えない未来をただ夢見ていたように思います。

幹線道路からそれぞれの道へとハンドルを切る連中を、ある意味眩しく見ていたのかもしれません。

 

『アメリカングラフィティ』が私の地図であり、『メンズクラブ』が私のコンパスだったような気がします。

年を追うごとに、少しずつ輪郭が明確になるとともに、自分を守る鎧も増えてきたように思います。

新たに手に入れるものや指の隙間からこぼれ落ちていくもの。

知らず知らずのうちに自分に合ったものだけが身体に残っていく。

ある意味、ビタミンCのようなものですかね。

過剰に摂取しても、意思とは関係なく、すぐに外へと流れ出していきます。

 

今日は、アルトサックスのレッスンがあります。

そして、そのあとは割烹での忘年会。

コース料理に舌鼓。

 

オープン当初から仲良くさせて頂いています。

そこの大将は、とても話し上手です。

私は、和らいだ時間に寄り添うようにカウンターで。

気心の知れた仲、どんな話で盛り上がるのか、今からとても楽しみです。

 

 

50年代後半から、横並びだったジャズもそれぞれのベクトルに舵を取りはじめます。

50年代後半の『ブルース・ウォーク』、60年代前半の『アリゲーター・ブーガルー』。

その時々の空気をうまく取り込んで、細胞を活性化させ、新たなスタイルを構築していく。

時代の流れには逆らえないものの、根底にあるソウルは変わらないものなのかもしれませんね。

麻薬に手を染めなかった数少ないミュージシャンの一人でもありますね。

ルー・ドナルドソンのアルトサックスの音色は、どこまでも青い空のようなおおらかさを感じさせてくれます。