先週の土曜日のことです。
嬉しい発見がありました。
習いはじめて1年と4カ月が過ぎようとしています。
アルトサックスの音の出し方について初めて気づきました。
下唇でリードを押さえて吹き込む量を知らず知らずのうちに調整していました。
伸びずに詰まる感じです。
気持ちよく吹けるときもあるのですが……。
少しできるようになると、我流に陥りがち。
自分が楽なほうに流されがち。
基本に立ち戻ること。
まだまだ引き返すには容易い距離です。
そう思うと、気持ちがふわっと浮かんだように嬉しくなりました。
また、駐車場へと向かう途中、ショッピングセンターのフロアーで、一瞬目を疑うような光景に出合い、思わず息を呑みます。
そんなはずはないと思いつつも、ほろ苦い風が心の中をすっと通り過ぎていく瞬間でした。
昨日の日曜日、近くの道の駅でジャズ・セッションがありました。
リズムセクションがホストとなって、セッションしたい人たちと一緒にジャズを演奏する、という一風変わったスタイル。
約3時間、演奏を聴きました。
アルトサックスの方もいらっしゃって、少し話をする機会も得られ、ますます希望に胸が膨らみます。
ただ、大人になってからはじめると、どうしても音を出すことに苦労される方が多い、と渋い助言を頂きました。
60歳を大人=二十歳として考えれば、私はまだ13歳くらいなようなもの。
まっすぐに頑張っていけば、そこそこ自分で満足できるレベルには到着しそうな気がして、さらにワクワクしました。
どんなに素晴らしい俳優が出演しているアクション映画でも、感情が礎になっていないとストーリーに深みが出てきません。
小さな思いやりがちりばめられた『007』シリーズや『イコライザー』シリーズ。
観終わった時、なんともすっきりとした味わいが心に広がります。
見た目を派手にすることによって、自分が元来大切にしていたものをつい見逃してしまったり……。
自分が少しできるようになると、目標に向けての推進力に若干の翳りが見えてきてしまったり……。
今日は、どうやら晴れそうです。
朝、会社へ向かう途中、町は霧に包まれていました。
100メートル先は見えない感じです。
でも、陽射しが暖かく行く手を照らしてくれていました。
とても気持ちのよい一日のスタートです。
今日は、事務所ではパティ・オースティンの『ハヴァナ・キャンディ』をかけています。
フュージョンとAORが混在するサウンドは、今日の気分にぴったりです。
タイトル曲の『ハヴァナ・キャンディ』でのフルートは、陽射しの中を吹き抜ける爽やかな風のようです。
素敵な気分にしてくれる1枚ですね。