会社に着くなり、外へ出て一服です。

いつもは聞こえる小鳥のさえずりはなく、妙なくらい静まり返っています。

何かの前触れのような不穏な雰囲気。

頭上に広がるいわし雲の大群は、得体の知れない気味の悪さを孕んでいるようにさえ思えます。

そんな映画的な捉え方を楽しみながら煙草を吸っていると、遠くで小鳥の鳴く声が聞こえてきました。

 

このところ、ジャズを枕に小説を読んでいます。

様々なシチュエーションでの想像が膨らみます。

言葉で丁寧に描写されているものの、視覚的に明確に捉えることは不可能です。

結局、それらは脳内映像で解析することになります。

登場人物の人間像をベースに動きを重ねていきます。

そこには、ある一定の思い込みや憧れなんかも付与されます。

それに、過去の自分の経験が染み込んでいきます。

ラジオドラマが好きな要因のひとつです。

 

80年代が、日本でのウィスキーの需要がピークを迎えたのだそうです。

バブルの頃は、値段の高いお酒がいいお酒とされ、流通したとのこと。

新興国である台湾や中国が、当時の日本のようなマーケットとして市場が賑わっているようです。

現在の日本の市場は成熟し、酒本来の楽しみ方へとシフトしているのだそう。

高価なお酒が、必ずしもいいお酒とは限らない。

金額に関係なく、自分の口や身体にあったお酒が『いいお酒』、と認識されはじめたようです。

 

水面下には、ある種の葛藤が見え隠れするものの、そんな風潮は確かに存在します。

周りと同じでないと安心しない、という時代は、すでに遠い過去のもの。

それぞれが、思い思いに、本当に自分に合ったことをして楽しむ。

極上のリラクゼーションの味わいに、必然的に身も心も溶けてしまいます。

 

 

意志を貫いた生き方にとても憧れます。

中学生の頃ですね。

レコードを買ったのは。

RCサクセションの『トランジスタラジオ』を聴いて、当時どこがロックなのか、わからなかったです。

あの頃は、表面ばかりを見て、本質を見抜けなかったのだと思います。