昨日、会社から帰る時に、大粒の雨が降り出しました。

多分、夜通し降っていたのだと思います。

 

昨日の夜は、ジャズのCDを背にゆっくりと小説を読もうと思っていたのですが……。

お風呂から上がって、犬たちに“いいもの”をやってから、ソファでくつろいでいると、どういうわけかポップコーンを食べたくなりました。

やっぱりポップコーンにはコーラですね。

ひょいと宙に投げては、口を開けてキャッチ。

歯に当たったりして、弾いて床やソファに落ちたものを競って犬たちが追いかけます。

そうやって遊んでいると、ふと小学生の頃のことを思い出します。

 

『コーラを飲んでいたら、骨が溶けて肩が下がった』、とひとつ年下のヤツが言いました。

当時、少年野球チームに所属していて、ソイツは控えのピッチャーをしていました。

『そうなん?』、とか言いつつちょっとした騒ぎになったのを覚えています。

自分も“気をつけ”をして肩が段違いになっていないか、をチームメイトに見てもらったりしたものです。

グラスに10円玉を入れ、それにコーラを注いだり。

『綺麗にならへんぞ!』、なんて言ったりして……。

“骨が溶ける”ことと“汚れが取れる”ことの違いさえわからなかった頃の話です。

 

語源を辿れば、麻薬の匂いもしないではないですが、そのような怪しげなものが広く一般社会に流通するわけもなく……。

ただ、面白おかしく騒ぎ立てることに夢中になっていたように思います。

コカコーラよりペプシのほうが大人の味がする、とか勝手なことを言っていましたね。

 

『日本放送協会から締め出しを喰った痺れる曲』

そう自分でイントロのところで言いながら、『This is a song for COCA-COLA』を、若い頃よくカラオケで歌っていました。

どのライブのレコードか忘れてしまいましたが、矢沢永吉が言います。

当時は、商品名をタイトルにした曲はNHKではNGだったのでしょうね。

『緑の中を走り抜けてく真っ赤な“クルマ”』、というふうに、あの百恵ちゃんの歌でさえ歌詞を替えて歌っていました。

“ポルシェ”がダメなんですね。

でも、今はそんな拘束はなくなったようで、歌詞の中には商品名や個人名さえ出てきます。

 

昔はよかったが今はダメ!

そんなことは、いくらもありますね。

そうやって、意識は新しい皮膚を獲得していくものです。

進化しないカチンコチンの頭では、これから先の荒波を乗り越えるのは難しいかもしれません。

また、利己的な考えだけでも沈んでしまうかも……。

どんなことも“バランスよく”、ですね。

でも、それが一番難しいですが……。

 

矢沢永吉の『The Rock』という2枚組のレコード。

中学生の頃、よく聴いていたのを思い出します。

それと合わせて、どういうわけかアース・ウィンド・ファイアーの『天空の女神』も聴いていました。

でも、あの頃の矢沢には独特な色っぽさがありましたね。

コンサートには行ったことがなかったのですが、部屋にはタオルを壁に画鋲で留めていたのを覚えています。