今日、予報では時々雨がぱらつくと言っていましたが、そんな気配は微塵も感じられず……。

薄い雲が青い空を背に優雅に浮かんでいます。

そんな頭上を仰ぎ見ては、気持ちを和らげます。

何かと気忙しく、午前があっという間に過ぎていきます。

まるで、市街地のそばを通る新幹線からの景色と同じ。

通過していく駅の名前すら確認できないくらいに。

 

今日は、英語の手紙の添削のお礼にと、ドリンク剤を持って行きました。

お得意先の社長の存在はとても心強く、今回は修正点は全体の四分の一程度にとどまりました。

少しずつ前に向かっている証拠、と気持ちが明るく弾みます。

 

あとは、午前中に車屋さんが来られました。

先日、ヘッドライトのポリカーボネートを勝手に磨いて傷をつけた後始末を綺麗にして下さいました。

専門業者へ車を持ち込み、きちんとコーティングまでしてもらいました。

事務所に上がってもらい、断りを入れてくれればいいものを、とやんわりと叱りました。

申し訳なく思い、半分だけ代金を負担することを伝えました。

 

 

気持ちはわかります。

よかれと思って行動する気持ち。

そこには悪意はなく、相手を喜ばせたい、という純粋な気持ちがあります。

ただ、自分も褒めてもらおう、という助平根性が入ってしまうと、その気持ちに濁りが生じます。

大切なのは相手の気持ちに寄り添うことであって、自分の手柄を優先することではありません。

道理から外れてしまうと、有事の際の後片付けが大変です。

どうにも辻褄が合わない。

 

 

これまで私自身も、よかれと思う気持ち、というもので失敗をしたことがあります。

苦い経験ですね。

相手を思う純粋な気持ちのはずが、自分の便宜をつい交えて考えてしまいます。

急がば回れ。

忙しくなればなるほど、大きな深呼吸をひとつする余裕を持ちたいものです。

何かの問題にぶつかった時、いつ頃からか私は『参ったな』、ということからはじめるようになりました。

 

 

手紙の最後に、とても興味深いことが書かれていました。

彼女は、どうやらJETプログラムについて考えているようです。

さすがに子供がまだ小さいので、HA-HAと文末に添えていましたが……。

先日日本に遊びに来た際に、何か新たな思いが彼女の心に芽生えたのでしょうね。

まだ見ぬ世界に踏み出す一歩。

どんなことでも新鮮で、ワクワクさせるものです。

多少の不安なんて、思い立った時点でどこかへ消えていくものですね。

 

 

ソニー・ロリンズの復帰第二作目の『What' New』。

これは楽しいロリンズです。

50年代初頭、マイルスに可愛がられ、ジャズのメインストリームを全力で駆け抜け、そして一休み。

そのあとの『橋』もいいですが、これは別の意味で素晴らしいですね。

おおらかに吹くロリンズが、ここにはみんなと一緒にいます。