爽やかな秋晴れも、どうやら今日までのようです。
どんなことでも、いいことがいつまでも続かないもの。
だからこそ、できるときに真剣に取り組むことが可能になります。
振り返ってみても、若い頃は夏の盛りの眩しい陽射しの中にいたような気がします。
またひとつ、街の明かりが消えます。
地域で異彩を放っていたスーパーが、近々身売りするとのこと。
『項羽と劉邦』の話が頭をもたげます。
自信に溢れ、懐疑的で、物事を人に任せることができなかった項羽。
そこから学ぶことは多いはずです。
お得意様だけに丁寧に接し、仕入先や出入り業者に傲岸不遜な態度をとっていては、周り回って自分の首を絞めていくものです。
今の自分が存在しているのは周りの助力のおかげ、劉邦のような心境になることが大切なような気がします。
それでも時折傲りに呑まれ、韓信を頼らずに大敗を喫するということもあります。
謙虚な姿勢でいると、自分にとって有用な情報が思いのほか多く入ってくるものです。
我が家の犬たちです。
安心しきっている姿を目にしては、癒される毎日です。
今日は、硬筆のお稽古があります。
そろそろ昇級したいですね。
意識を集中して文字に向き合う瞬間は、非日常の風情や情緒を味わう格別な時間です。
これを聴くと、いつもデヴィッド・リンチ監督の映画『マルホランド・ドライブ』を思い出します。
怪しげで不穏な雰囲気をウテ・レンパーはさりげなくまとっています。
何かが起こりそうな予感を感じさせます。
歌い方が尋常ではないからでしょうね。
目を閉じて、彼女の歌に身を委ねていると、知らないうちに癒されている自分に気づきます。
ウテ・レンパーの『シティ・オブ・ストレンジャーズ』。


