今日は、朝から雨が降っています。
時間が経つごとにその強さを増しています。
仕方がないですね。
台風が紀伊半島の下のほうに来ています。
10月の台風は寒くて嫌いです。
15、6年前の23号の時は往生しました。
大雨になると、舞鶴の国道は浸水してしまいます。
午後3時半から、アルトサックスのレッスンがあります。
その道を通って行かなければならないので、今日のところは断念せざるを得ませんかね。
大きな台風の被害には、目も当てられないものです。
明るいほうへと考えをシフトするには、意識してエンジンをかける必要があります。
沈みがちな気持ちは、放っておくとどんどんと深みへと落ちていきます。
叱ってくれて、ありがとう!
今日は、どんな滝なんだろうな?
そんなふうに、30代の頃は思ったものです。
40代を経て、今日53歳を迎えました。
今回のような強烈な台風の日に、誕生日を迎えるのも悪くないですね。
今夜は、ゆっくりと『アメリカン・グラフィティ』のDVDでも観ましょうかね。
ビリー・ホリデイという人の歌声には、不思議な魅力がありますね。
30年代、40年代の歌声には溌剌とした明るさや音楽に触れる悦びが感じられ、聴いているこっちも気持ちが弾んできます。
50年の半ば近くになると、歌うことへの情念が足かせとなり、悲痛なまでに重苦しさを漂わせます。
歌い方、フレージング、それらが何かをカバーするかのようにこねられます。
それは、失ってしまった情熱や希望なのかもしれません。
ズート・シムズのビリー・ホリデイへの敬意を込めたアルバム『FOR LADY DAY』。
麻薬に侵され、死神に怯えながら歌っていた頃のビリー・ホリデイを私は感じます。
1978年の録音なので、ジャズの荒波をくぐり抜けてきたズート自身も落ち着いた年齢のはず。
レスター・ヤングにも同じようなことを感じます。
30年代、40年代の演奏には、華やかさと軽さが洒脱なフレージングに色を添えます。
50年代の演奏には、ややもたついた感じが見受けられ、好不調の波に繋がったり、と……。
一時、二人は夫婦でもあったのですから、それもそのはずなのかもしれません……。

