今日は、納車です。

会社の車ですが……。

新車はいいですね。

それだけで気持ちが上がります。

 

車屋さんの営業の人が、その車を乗るうちの従業員に、『○○君、仕事をちゃんとせなあかんで!』、とジョークを飛ばします。

その車屋さんとは付き合いも長く、会社の車のお世話になっているのですが、その従業員に対してはいつもそんな感じです。

その従業員も毎回苦笑いです。

まぁ、いいんですけどね。

微妙な発言ではありますが、気を許してくれている証拠でもありますから……。

 

私は、昨年の7月から社交ダンスを習いはじめました。

若い頃踊っていたなんちゃってジルバを、きちんと習おうと思ったのがきっかけです。

習いはじめて2ケ月目で、ジルバとルンバで篠山市主催のなんちゃって競技会に出場しました。

結果は予選落ち、まるっきりの想定内です。

そのあとみなさんのダンスを見てうっとりです。

C級の方たちのダンスは、私たちのとはまったくの別物でした。

女性の表情がまるで違います。

そこには工まれたものではない、自然発生的な感情が横溢しています。

そんなふうに、女性を踊らせることができたら素敵だろうな、と強く思ったものです。

 

先生は、組んだ時にわかるものよ、と言われました。

社交ダンスを習いに来る男性が、純粋にダンスを習おうとしているか、下心にまみれているか……。

どうやら、そのあたりはクリアーしたようでホッとすると同時に、そういうこともあるんだな、と思わず納得しました。

 

立場を弁えていれば、大概のことはスムーズに流れていくものですね。

お金を支払うほうが、何かと偉そうな勘違いをされる方が多い気がします。

でも、自分がされたら嫌なことは、基本的には相手にもしないほうが、より心地よく川を泳ぎ切ることができるような気がします。

対岸には、思わぬ素敵なことが待っているかもしれません。

 

 

M-base派として新進気鋭な仲間たちとインディーズで活動し、比較的とっつきにくかった一面を匂わせていたカサンドラ・ウィルソン。

ブルーノートでのメジャー・デビュー・アルバムで、一躍時の人となりました。

アフリカ的印象を随所に漂わせたアルバムは、音楽というよりグルーヴやリズム的要素に富み、身体じゅうを駆け巡る血液そのものの熱量のようなものを感じさせます。

何年か経ち、ヴァーヴへと移籍します。

『 SINGS STANDARDS 』なるアルバムを発表。

アフリカ的ジャズの情念に憑りつかれたような叫びはそのままに、聴衆を意識するジャズクラブのような聴きやすさを感じさせます。

紫の煙がスポットライトにゆらゆらと立ち上り、アルコールの匂いに溶けていきます。

私も、こんなふうに精神的成長を遂げていければな、と思います。