今日も、朝から暑いですね。

残暑もここまでくると意地悪にしか思えません。

 

昨日は、午前は草刈りをして、そのあとバイクに乗りました。

肌に当たる風は生ぬるく、爽快感は皆無でした。

こんな感覚は初めての経験です。

 

あるニュースをきっかけに、ふと思いました。

 

私は、阿川泰子さんや大橋美加さんは好きで、よく聴きます。

ジャズを聴く方で、あまり好印象を持たない方もいらっしゃいますが、私は大好きです。

 

もともとは女優をされていて、ジャズ歌手へ転向。

歌い方、とくにフレーズの最後の子音にこだわる彼女の歌は、とてもチャーミングで心を惹きつけます。

『ザ・ジェントル・レイン』なんて最高ですね。

 

また、父親に巨泉さんを持つ彼女。

プレッシャーは相当なものだったと推測します。

でも、壮大な『恋のチャンス』を聴けば、もはや母親のマーサ三宅を超えています。

圧倒的スケールで歌い上げる彼女に参ります。

 

そう思うと、日本の自動車メーカーの日本の社長の行動は、どうだったんだろう、と首を傾げます。

自分の正義と株主の利益のてんびんのバランスは、果たしてどうたったのか……。

周辺に辞意を漏らしているとのこと。

乱を引き起こし、かき回しては自分で収めることができずに、前代未聞なくらいの桁の利益の下方修正。

歴史にも似たようなことがありますが、どこを軸に動くかをもう少し周りと相談しながら進めてもよかったのでは、と意気揚々と取材に応じていた初めの頃を思い出しては溜め息が漏れます。

 

ただ、見方を変えれば、大きな意味での正しいリストラクチャリングですね。

働く側にとってみれば、まずは正しいことを行ったにすぎません。

12月になれば必ず放送される討ち入りにも似ています。

ここから、みんなで再生していこうという気概は感じられるものの、張本人が現役を退くのでは求心力を損なう危険性を多分に孕んでいます。

プロセスとして、ひとつの役目を引き受けたに過ぎません。

 

真珠湾攻撃にも通底するかもしれませんね。

引き受けよう、ただ、持って半年。

それまでになんらかの講和条約を締結してほしいもの。

そう言ったかどうかは定かではありませんが、私の勝手な推測です。

 

 

そこには、確かに考慮の末の作戦はあるものの、先を見据えた戦略が欠落しているようにさえ思います。

 

 

自分を顧みてどうか、と問います。

その場しのぎはたやすいが、それでは相手の真意には到底たどり着けないというのも事実です。

正解のない数式を前にして、悩むことはないにしても、迷ったり、深く考えたり、と繰り返す日々。

大きな問題にぶつかった時は一人で考えようとはせず、自分よりも年上の方の知恵を借りることを忘れずにいたいと思います。

どんな時でも、全体を俯瞰する余裕を持ちたいものです。

 

 

自分のプライドと向き合う、そんな彼女らの真摯な姿勢に打ちのめされます。

どちらも、カッコいいですね。

とても粋な感じがします。

まっすぐに取り組むからこその、眩いほど輝きを放つのですかね。

大好きです。

 

阿川泰子『FLYIN' OVER』。

大橋美加『Bitter Tears Sweet Tears』。