早朝、薄っすらとした霧が辺りに立ち込めていました。

暑くなる予感に、小さな溜め息が漏れます。

でも、ここのところの気分は上昇気流に載っていて、ちょっとやそっとのことでは萎えません。

気持ちのバイオリズムが、どうやら好調な周期に突入しているようで、なんとも嬉しい限りです。

足の回復もあるのかもしれませんが、楽しいこと、嬉しいこと、素敵なことがどんどんと舞い込んできているような気がします。

 

そろそろ、三重県の出張も考えようかな、と思います。

津に仕入れ先の会社があります。

足の悪かった時期に、2度もこっちに来て頂いてはいたのですが、その方と食事をご一緒できず、代わりに従業員に頼んだくらいです。

やっぱり、人間は顔を合わせての会食が、互いの信頼関係を構築するうえで重要なことのように思います。

こうなると、楽しみです、津のうなぎ。

私は、そこで蒲焼を食べて以来、そこの味がマイ・スタンダードになりました。

 

今朝、NHKで、祇園祭関係や舞妓さんたちの髪結いをされている方へのインタビューを放送していました。

その方は、高齢にもかかわらず、第一線で活躍されています。

後進の指導にも、意欲的に参加されているようです。

話しながらしていては、いいものはできない。

いつも真剣勝負です。

そんなことを話されていました。

 

見た目ばかり華やかにして食材を外国製にしているお店よりも、昔ながらの佇まいで決して客に阿ることのない頑固なオヤジの店を彷彿させます。

おべんちゃらを言ってお客さんを増やすのではなく、腕や味で勝負。

プロ意識の塊のような方です。

とても感じ入りました。

でも、そこに辿り着くのは、なかなか難しいことですね。

 

今日は、書道教室での硬筆のお稽古があります。

騒がしく動き回る小学生たちを横目に、黙々と文字に向き合います。

今日は、課題を提出します。

『世界』という文字と『実』という文字が、どうも苦手です。

昨日も、ちょっと練習して、上手くいけばそれを提出しようと目論んではいたものの、なかなかいい感じに仕上がりません。

私が通っている教室の先生は、卒業証書や行政の看板、マラソン大会等の幕なんかを書かれています。

小柄で、可愛らしい方です。

私よりも、ふたつほど下です。

どうやら、私の娘と同級の娘さんもいらっしゃいます。

娘同士はよく知っているようで、初めてお会いした時も、『○○ちゃんとこのお父さんですか?』、なんて言われたものです。

 

本当は、もっと静かな環境でお稽古に没頭したいのですが、今は我慢の時なのかもしれません。

それも含めて、修行のようなものですかね?

周りに惑わされず、ただ一点に集中する、という。

結局、私だけの先生ではないので、当然と言えば当然な話ですが……。

どっちにしても、年会費を収めているので、来年の3月まではここでお世話になるつもりです。

 

帯に短し襷に長し、そんなものなのかもしれませんね。

人生、というものは……。

思うところは、ないわけではないのですが、なかなかです。

 

 

田子の浦ゆ うち出でてみれば 真白にそ 不尽の高嶺に 雪は降りける

 

視界の開けたところまで出ていけば、素晴らしい景色に出会えるものですね。

田舎っぺの私が、若い頃東京に出て行ったように。

触れるものすべてが、きらきらと輝いて見えたものです。

 

 

――

不思議なことが起きている

今までにないこと

空は晴れ渡り

陽射しが明るく差し込んでくる

夢のような感覚

こうなればいいな、と思うことが、次々に現実へと変わっていく

――

カーペンターズの『トップ・オブ・ザ・ワールド』の歌詞の一部です。

ディズニーの映画にも通底することですが、思っていれば願いはいつか叶うものですね。

夢を持つことは、決して恥ずかしいことでも、ばかばかばかしいことでもないと思います。

陰湿な事件や身勝手な行為が多い中、強くそう思います。