今日は、清々しく朝を迎えることができました。

目を覚まし、玄関を出て、早朝の空を見上げます。

ひつじ雲が秋の訪れを知らせるように、一面を覆っていました。

 

時間だけは、容赦なく流れていきます。

いくら忘れ物をしたからと言っても、薄情なくらいに待ってはくれないものです。

 

若い頃は、その瞬間がずっと続くと思っていられたのに……。

 

季節の変わり目は、気持ちもざわつきます。

 

夏の盛りの美しい夕暮れは、すでに過去のもの。

 

畏怖と敬虔は、憧憬というフィルターを通過することで体温を獲得し、情熱という雫となって心の襞へと滲みこんでいきます。

とても優しく、そしてとても温かく。

 

無数の触手をもつ海洋生物のようにアンテナを張ることで、形を持たない思いを確固たる現実へと変えていく。

 

 

 

足も、どうやらそろそろ大丈夫です。

ゆっくりし過ぎたくらいです。

少々のことなら、目をつぶることにします。

一度、メスを入れるということは、どうしたって元通りにはならないものです。

それは、どんなことにも通底する真理のような気がします。

 

 

そろそろ最後の季節ですかね。

もう少しを、より楽しく有意義に過ごしていきたいもの。

思いっきり弾みをつけて、勢いよく飛び出そうと思います。

 

映画『アメリカン・グラフィティ』、の中で、デビーがガマちゃんに言い放ったように。

 

過去を振り返るのではなく、未来を見据えて。

そして、かけがえのない一日一日を、丁寧に重ねていきたいと思います。

 

 

――

一日でこんなに変わるものなのね。

たった24時間で。

ずっと雨が降っていたのに

陽射しが差し込んでは、花を咲かせている。

 

My yesterday was blue, dear

Today I’m part of you, dear

My lonely nights are through, dear

Since you said you are mine

――

『What a difference a day made』、邦題『縁は異なもの』の歌詞の一部です。

素敵な曲ですね。

大好きです。

阿川泰子さんの可愛らしい声が素敵です。