少し前、書道教室で私のうしろのほうで長い紙に書かれていた方と話す機会がありましT。

どうやら、昇段試験の課題のようです。

尋ねてみると、六段の方。

私からすれば、いくら見上げても雲に遮られて、決して姿を捉えることのできない方です。

なにせ、私は五級ですので……。

 

その方と、しばらく話をしているうちに、かつてのお得意様だということが判明しました。

『あら、そうなの?』

『あ、はい』

と、いうように。

 

もう10年くらいになりますかね。

ご商売をやめられて。

お子さんたちがそれぞれの家族を持たれ、それを機に廃業なされました。

ちょっと粋な和食のお店をされていて、私も何度か夜にお世話になったものです。

当時のことをあれこれと話し、一気に和やかな空気に包まれました。

 

一度切れた縁が、いつどこでまた繋がるか、想定なんてできやしませんね。

仕事をしていると、さまざまな縁に助けられます。

そのあたりでも自分は恵まれているな、とふとした時につくづく思います。

 

先日も、グループ・レッスンをお世話になっていた社交ダンスの先生から、

『大阪インター以来、いかがお過ごしですか?』、と連絡がありました。

手術のことは伝えていましたので、

『今度、ルンバを一緒に踊りましょう』、とメールを頂きました。

 

その先生と、ジルバやジャイブ、ルンバを合わせたようなデモをしてみたい、と秘かに思っています。

せっかくのデモなので、音楽も自分でまた編集してみようと思います。

 

今年の夏は棒に振りましたが、決して焦りや悔いはありません。

それはそれで、新たな出会いがあるものです。

思いがけないことなだけに、なんとも心が弾みます。

 

自然体で前を向いているだけで、しあわせな気持ちになれるもの。

ひまわりのように太陽に顔を向けていれば、素敵な陽射しのシャワーを浴びるってことですかね。

 

 

夏になると聴きたい音楽のひとつに、山下達郎のアルバム『FOR YOU』に収録されている『LOVELAND, ISLAND』という曲があります。

このあたりは、大滝詠一とともによく聴いたように思います。

高校生くらいでしたかね。

レコードジャケットを矯めつ眇めつ眺めたりしながら。

また、『夏に聴きたいいいやつ』を勝手に編集してみようか、と思います。

その中には、門あさ美の曲を2曲は絶対入れたいですね。