今朝は、不意に5時前に目が覚めました。

エアコンはつけっぱなしで、ファンも3の目盛で回しっぱなしです。

不快な気持ちではなく、むしろちょっとしたワクワク感のせいかもしれません。

ここのところ、ちょっといいことがありまして……。

 

楽しいことをしたい、と思えば、素直な気持ちで足を前に出すだけ。

今、その足を、気持ちよく出せないのがいかんともしがたいところではありますが……。

 

今朝のニュースで、今、上海で人気になりつつある高齢者向けサービスを紹介していました。

高齢者のいる家に、様々な芸能を宅配するというものです。

観劇が趣味だったが、足がどうにもいうことをきかない。

そんな方には、その方の家がミニシアターとなって演劇を提供する、というもののようです。

なんとも贅沢な、個人的には面白みに欠けるサービスのように思います。

そこには、エゴを満足させる歪んだ思いやりのように思えます。

どうしても、水面を掻き分け、底に潜む淀んだ利害を探してしまいます。

日本では個に対してというより、施設単位での慰問的な色合いが強く、ボランティア精神に合致するように思えるのは、贔屓目に見ているからかもしれませんが……。

自分だけが、というより、みんなで、という常識的色彩を強く感じるからです。

 

私は、落語が好きで、特に古典がたまりません。

枝雀や圓生、志ん生なんて、CDやカセットで聴いているのですが、ライブ物は同じようなところで笑えるものです。

一時、枝雀の『宿屋仇』がとても面白いので、人に頼んで原稿のようなものをコピーして頂きました。

それを、読みながら、頭に入れ、いつか施設なんかで披露してみたいもの、と思ったわけです。

兵庫生まれの3人衆が、伊勢参りを済ませ、その帰りの宿屋で起こす面白おかしいどたばたを描いたお話です。

お得意先の常務さんが大の落語好きな方で、その方にCDをやいて差し上げたら大層喜んでくださいました。

確か、渡米前の油が乗り切った頃のサンケイ・ホールのものと記憶しています。

何度かこの演目をされていますが、それがベストのように私は思います。

 

いつかは、やってみたいものです。

名前もイカしたものをつけないといけません。

真似をしては、口をとがらせて、目を裏返してみたり。

 

そんなことを、ニュースを見ながら、ふと思い出していました。

 

そんなことが、あったなぁ~

なんてね。

 

 

桂枝雀で『宿屋仇』。

暑い夏こそ、どうぞ。