今朝、起き抜けに玄関先へと出てみると、昨夜の雨の気配が遠くの稜線に白くかかっていました。

予報では、30度まで気温が上がるとのことです。

蒸し暑さは、身体に堪えますね。

 

手術をしたのが、名越さんとジルバを踊った翌週の6月20日です。

早いもので1ヶ月経ちましたが、いまだプラグがかぶったように、エンジンのかかりは今ひとつ。

鬱々した天気に比例するように、ひと時の不自由さに思いのほか心が渇きます。

そんな時に思わぬ方角から、新しい風が舞い込んできては、心に豊かな弾みをつけてくれました。

自分が呼び込もうとして、窓を開けたのには違いないのですが、爽やかな風は想像以上に心を潤してくれます。

そこには、自己満足に帰するような人への配慮ではなく、相手を気遣う思いやりを確かに感じることができます。

 

 

よく思われたい、自分はこれだけやっている、というようなことを念頭に動いている方をときどき見かけます。

地域の寄り合いでも、必ず見かける光景でもあります。

選挙の時にも同じようなことを感じたりもします。

その場だけの表層的笑顔では、人の心を打つことはできません。

何かの折に、あれ? と小さな疑問が頭をもたげてきます。

結局は、自分本位だったのかな、と……。

 

多くの人によく思われるよりも、確かな人と本音で繋がっていたいと思います。

 

次を任せようと思っている従業員とは、足掛け20年の付き合いになります。

途中7、8年くらい抜け落ちた時期もありますが……。

はじめは、どうしようもなく自分本位な彼でした。

自分に利があると思えば、どこへでも顔を出すような、危なっかしいところがいっぱいでした。

私自身は、一般的にはパワハラと取られかねない対応を、何度となく彼にしてきました。

でも、ようやくここにきてほとんどなくなりましたが……。

本音を言うと可愛いんですよ。

やっぱり。

私も、多くの社長に可愛がって頂きました。

悔しい思いも、いくらもしました。

 

私が手術したことで、みんなに迷惑をかけているのを実感します。

彼も、よく文句も言わずやってくれています。

 

ついこないだまでは、親父の言うことを素直に聞けないような、そんなやつでしたが、このところほんの少しだけ頼もしく思えます。

 

どんな時も、絶妙なタイミングはあるもので、そういう瞬間に出会うと自分はとてもしあわせだな、と素直に思います。

 

ありがとう。

 

 

浜田省吾のこの曲は、気持ちが被るというか、シーンが被るところもあり、聴いているとなんだかとても頬が緩みます。

途中のセリフが、またクサいんです。

粋ではなく、クサいんです。

そこが、またいいんですけどね。

是非聴いてみてください。

『THANK YOU』