雨ですね。

ようやく梅雨っぽくなってきました。

あまりにも晴れていると、何もできない自分に苛立ったり……。

かと言って、しとしと降る雨に、気分を重く持っていかれて沈んでみたり……。

 

帯に短し 襷に長し

 

どうにもならない気持ちの持っていきようにも、痛む足を忌々しく思います。

 

G20には、堪えます。

流通は翻弄されましたね。

通常では入荷する物も、なかなかうまく回りません。

お客様には極力ご迷惑のかからないよう、先週のうちに手配をしておきました。

 

一方を立てると他方が立たない。

 

どんな世界でも同じようなことはあるものです。

笑顔を携えて友好的な握手をする。

とても穏やかに、友好的なムードを醸し出して……。

その実、双方の利害と本音が水面下では激しくせめぎ合う。

 

こんな場面は、いくらもありますね。

仕事上で訪問した際に、お孫さんを連れてきて、

「どうや、可愛いやろ?」、

と言われます。

異論がない場合は、相手の気持ちに添えることができるのですが、そうでない場合が一苦労です。

気持ちはわかりますが、どうしても抗う自分がそこにいます。

そういう時は、

「この服の色が、よくお似合いですね」、

「髪がふさふさですね」、

と言葉を探しては逃げます。

 

自分がいいと思うから相手もきっとそう思うだろう、と決めつけられることほど辛いものはありません。

本人だけがそう思っていれば助かるのですが、押し付けられるのは窮屈です。

私なら、

「私は、ノーマン・ロックウェルが好きですが、あなたはどうですか?」、

と尋ねます。

 

偏屈なところが、微妙に生き辛くしているのかもしれません。

 

先日、ジルバを踊った際、先生が動画を撮ってくれ、

「よかったですよ。ちゃんと、方向や位置を考えて踊れていました。名越さんが違うことをしても、なんとか修正しようという気持ちが伝わってきましたよ」、

と褒めてくれました。

そういう具体的な指摘があれば、上手く踊れないまでも気持ち的にはとても満たされます。

 

「よかったよ」、

「素敵でした」、

では、おそらく本音はずいぶん深い海溝の底にあるのでしょう。

 

今回、手術をして、従業員にも迷惑をかけてしまいました。

完治までどれくらいかかるのか、一向に見当がつきません。

先週の木曜日に手術をしました。

今も、足首はパンパンに腫れ上がっています。

酷い捻挫でもしたかのようです。

 

次を任せようと思っている従業員の姿勢に、ここ最近変化が見受けられます。

一生懸命さが伝わってきます。

気持ちに行動が伴うようになれば大したものです。

3か月ほど様子を見て、次のステージに上がったのを確認できたら、気持ちよく昇給ですね。

人間的には、とても素直ないい子です。

今朝、煙草を吸いながら、そんな話を本人にしました。

 

 

『you make me feel brand new』、という曲があります。

こんな甘いメロディは、まさにスタイリスティクスの真骨頂ですね。

これを、MALTAがアルトサックスでなぞります。

個人的には、歌物を演奏させれば抜群なような気がします。

今日のような、しっとりとした日にはうってつけのCDですね。

他にも素敵な曲がぎっしりと詰まっています。

是非、どうぞ。

MALTAで『MY FAVORITES』。