今日は、ものすごくいい天気だ。

山の向こうまで、清々しいまでの青空が広がっている。

昨日が雨だったぶん、余計にそう感じるのかもしれない。

 

先週の金曜日に娘が帰省し、昨日一人暮らしをしている町へと帰っていった。

今週は短大の卒業式、そして4月からは社会人としての一歩を踏み出す。

表情は晴れやかで、一片の憂いさえない。

いつのまにか、度胸を身につけた娘の成長に目を見張ってしまう。

 

自分はどうか、ふと問うてみる。

自分では、仕事でも家庭でも、よりよくしようと最善を尽くし努力をしているつもりでいた。

でも、それは自己満足に過ぎない身勝手な傲りであったことに気づく。

信念を貫こうと頑なになればなるほど、正しいことを見誤る。

どんな時でも客観的な視点をもつ、ということはとても大切なこと。

でも、それは心に余裕がなければ生まれてこない。

 

昨日の雨は、自己と向き合い、自分に欠けているものを確認するのにうってつけの日だった。

外では雨が、胸の奥まで冷たく濡らすように、しとしとと降っていた。

目を閉じて、じっと考えてみる。

自尊心を守ろうとするあまり、本懐を見誤っていたことに気づく。

一瞬風が立ち、それはすぐに静寂へと変わる。

爽やかな残り香を微かに漂わせて……。

 

それは、外からやってきて、すっと私の心を通り過ぎていった。

それは、自分に足りないものを、そっと教えてくれた。

私にとっての優しい春の風そのものだったのかもしれない。

 

今度またその風が吹き込んでくることがあるとすれば、胸いっぱいに吸い込んでみたいと思う。

精神的に成長し、芯のある強さを獲得し、自分自身で納得ができるまで……。

ブログに甘えないよう、仕事とプライベートに一生懸命取り組んでいこうと思う。

 

いつか、また……

 

 

洋楽を聴くきっかけになった曲。

スプリングスティーンの『Born to run』。

邦題『明日なき暴走』。

目標に向かって走り続けていきたい。

そう改めて思わせてくれた東からの風に感謝しながら……。

自分の存在意義をもう一度考えてみよう、と思う。