今朝は濃いグレーの雲に覆われ、気まぐれな雨が降っています。

タイヤはスタッドレスからノーマルに変えたものの、体感的にはまだ寒く、ボタンダウンのシャツの上にはカーディガンが欠かせません。

エディーバウアーのフェアアイル模様。

 

個人的に好きな映画で、『アメリカン・グラフィティ』と同じように何度か書棚から出してきては観るDVDで『ラブリー・オールドメン』というのがあります。

アメリカの田舎町での寒い冬に繰り広げられる心温まるストーリー。

鍵になるのは、その町に越してきたとても魅力的な女性です。

ジャック・レモン、ウォルター・マッソー、そしてアン・マーグレットらが出演しているのですが、とにかく格好がオシャレです。

それも、とびっきりにトラッドです。

寒冷地特有のローゲージのニットにコーデュロイのぶかぶかのパンツ。

そして、くたびれたフランネルのチェックのシャツ。

 

映画やDVDを観る時に、どうしてそういうところに目が行ってしまいます。

服装は、その時々の時代の流れを克明に映し出しています。

『カサブランカ』でのざっくりとしたジャケットに、プリーツの入った太いパンツ。

見るからにデザイナーズですね。

オードリー・ヘップバーンが出演した映画なんて、それぞれの身分を踏まえた素敵な衣装です。

高校生の頃から愛読していた『メンズ・クラブ』の影響です。

 

昨日は、社交ダンスの個人レッスンでした。

スピード感があって、身体を大きく使うイメージです。

腕の使い方やルーティーンを考えたりと……。

2分くらいの枠らしいのですが、1分半でお願いしました。

なんなら1分でもいいとさえ思います。

その時間内を違う足型で、1周する感じで踊れるように、と。

途中、頭が真っ白になって順番を間違ったとしても、何とかなるような感じでやり切れると思ったからです。

ある意味、保険ですね。

先生の格好を真似るも、照れ臭さがどっと押し寄せてきては動きをぎこちなくさせます。

まずは、恥ずかしがるのをやめないといけません。

そのことを先生に告げると、楽しそうに踊っていれば、観ている人は必ず手拍子してくれるものよ、と笑顔で気持ちをほぐしてくれます。

 

気持ちが上がることが、また一つありました。

5センチは軽く身体が浮いているようです。

私も髪を少し伸ばそうかと思います。

今は、どちらかと言えばトラック野郎的な雰囲気です。

たぶん、目を細め、眉間にしわを寄せると少しおっかない気もしないでもないです。

朝、顔を洗った時に自分でも思います。

 

若い頃は、ずっと辰巳琢郎さんに憧れていましたけどね……。

 

おしゃれで、粋で、とても素敵な映画です。

邦題『ラブリー・オールドメン』