昨日は、娘の成人式でした。

 

妙に綺麗で、照れくさくなります。

 

晴れ着のせいかもしれません。

 

今年で短大を卒業、栄養士として社会人へ。

 

就職先で管理を取るとのことです。

 

比較的、厳しく育てたつもりです。

 

高校生の頃までは、門限を設けておりました。

 

これは、私の経験です。

 

門限がないということは、肉抜きの牛丼と同じようなもの。

 

やっぱり、それが女の子のような気がします。

 

何度か単車の後ろに乗せて走ったことがありますが、あれこれとずいぶん昔のことが頭を過ぎります。

 

想いを巡らすたびに、容赦なく風がさらっていきます。

 

 

神田にある学校からの帰り道。

 

昔の銀座線の車内は、渋谷に差し掛かる手前あたりで、瞬間的に一度停電しました。

 

うろ覚えですが、きまって同じ場所で真っ暗になります。

 

その時に、素早くキスをするのがうれしくてたまりませんでした。

 

思えば33年くらい前のことです。

 

よく外苑前で途中下車して、二人歩いていちょう並木へ。

 

陽が沈むまで、ベンチに座っていたことを思い出します。

 

あの頃は、道のりが長ければ長いほどうれしかったような気がします。

 

横浜の彼女だったので、ハマチ、と呼んでいました。

 

 

心の奥で燻っている試合の延長戦は、まだ終わらせたくない思いでいっぱいです。

 

素敵な方との不思議な縁が、創作意欲に拍車を掛けてくれます。

 

淡い輪郭の夢を描いたのは、二十歳くらいの時です。

 

そう思うと、結構な道のりを歩んできたように思いますが、見据える先にはまだまだ長い階段が門限のように立ちはだかっています。

 

 

浜田省吾のアルバム『ラブ・トレイン』に入っている曲が思い出されます。

高校生くらいの頃です、レコードを買ったのは。

この曲は、アルバム『SAND CASTLE』では1曲目に入っています。

浜田省吾という人柄をしのばせる温かい歌詞に、自分も同じように感じた曲ですね。

 

――腕組み歩くよ 夜の町 二人
踊り疲れて 少しだけ お酒も飲んで
最終電車に 遅れないように――

 

歌詞の一部です。

『君に会うまでは』