天気もあまりひどくなく、この感じなら元旦の雪も心配せずとも大丈夫な感じです。
一息ついたので、またオムライスとコーヒーがたまらなく美味しい喫茶店に行きました。
店員の方が話好きな方で、ちょっとげんなりします。
ゆっくりと余韻に浸りたいところ、参ったな、と思いつつ相槌を打つ自分に思わず苦笑いです。
年の瀬が差し迫り、通り沿いのスーパーの駐車場には車が溢れ返っています。
警備員の方が忙しなく腕を動かし、まるで世の中を取り仕切っている感じです。
帰省ラッシュも追い込みのようで、息を切らして足早に目的の場所へと急ぎます。
一日が終わるスピードが、年々速まっていくようで、
地球の自転もひょっとして少しずつ加速しているのでは、と思ったりもします。
若い頃は、時間の大切さにずいぶんと疎かったように思います。
年を追うごとに、些細なことの変化に敏感になってきました。
雨上がりの虹や道路わきの草木の変化。
なんの変哲もない日常の繰り返し……。
普段とは違う視点や新たな一歩を踏み出すことで、
目の前の景色はがらりと変わります。
新たなことに取り組むことで
――その過程において、思いもかけない副産物の鉱脈にぶつかるような――
極上のスパイスに出会えたことをとてもうれしく思います。
それも、従業員や取引先、顧客があってこそのことです。
志ん生の落語の中で、
儲けようと思っちゃいけない、
儲けようと思うから、人の道から外れ、
しまいには二階から落っこちておっちんじゃう。
というくだりがあります。
いろいろな方を見ていて、すとんと腑に落ちる言葉です。
ビリー・ジョエルの『オネスティ』。
チョコ・ホットのCMに使われていたように記憶します。
あれは、高校受験の頃でしたっけね。

