朝起きると、鼻の調子はよさそうで、
鼻水も垂れない。
ただ、まだ空気を吸い込むと、
つんとした痛みが軽く走るのが気になる。
カーテンを開けると青空が視界に入る。
いつものようにめだかにえさをやり、空を仰ぐ。
気温もいくらか穏やかな朝だ。
午後1時からの社交ダンスのパーティーへと向かう。
会場に入ると、まだ時間まで15分あるというのに、フライングのダンスタイム。
みなさん、踊りたくて仕方がないご様子。
私も、先生に挨拶をして、すぐに先生とルンバ。
ジルバ、ルンバ、ブルース、タンゴと微妙なダンスタイム。
途中、何度か喫煙のため、階下へと向かう。
今日の目玉は、先生と他の教室の先生とのルンバ。
最後のダンスタイムに目を背けるように、
私は会場を後にした。
連日のように続いたパーティーで、容赦なく打ちのめされる。
当然なのだが、
現時点で、自分は相手を楽しませるほどの技術を持ち合わせていないこと。
ダンスタイムで踊ってくださる女性に気を遣わせているようで、
何とも歯がゆくもどかしい気持ちでいっぱいになる。
見ているだけでも本当に楽しいのだが、
気を遣ってくださり、
「踊ってくださいますか?」、
と誘われる。
嬉しい反面、自分の身の丈に合った言い訳を添える。
来年からはグループ・レッスンもはじめるので、
パーティーよりも自分のダンスの幅を持たせることにお金を使おうと思う。
自分がしたいことがわからなくなる前に、
一度整理してみようと思う。
先生と、他の教室の先生。
当然ながら素晴らしく、ため息が出るほど……。
やっぱりかっこいいですね。
私も早く、こんなふうに女性を素敵に躍らせてみたいもの……。

