今朝は少し冷え込み、
雨の足跡とも朝方の霜ともとれるくらいに玄関先が濡れていました。
見上げると、薄鼠色の雲が
――大きな風呂敷を広げ、すっぽりと覆い隠すように――
頭上に低く垂れこめています。
冬の装いに、無意識に溜め息をついてしまいます。
ブログを書きはじめて、半年が経ちました。
どんなことにも言えますが、
初めてとりかかかることに対しては、
比較的躊躇してしまいがち。
でも、はじめてみれば時間はあっというまに過ぎてしまいます。
若い頃は、毎日が――寄せては返す波のように――同じ繰り返しのように思え、
しかも終わりがないくらいにずっと続くようにさえ錯覚したものです。
歳ですかね。
今では、少し気を抜いてしまうと、すぐに一週間が過ぎていってしまいます。
ブログで拝見する方々みなさん、
一喜一憂というスパイスを取り入れながら、
充実した日々を送っていらっしゃるご様子に、
文字の上から思いを馳せては自分なりに楽しませて頂いております。
先日、カットの折、
「かつてのポール少年さんは、何をしているときがいちばんしあわせを感じられますか?」、
と笑顔で問われ、
「そうですね、音楽を聴いているときですかね」、
と少し考えてから答えました。
そこには強迫観念はみじんもなく、ただひたすらに身も心も任せられる心地よさがあります。
目標に向かいながらも、ときには魅力的な横道に逸れることは多々ありますが、
そのこと自体が自分にとっての滋養として必要なことのように思えます。
自分がどうしたいか、という軸さえぶれなければ、大丈夫。
趣味を通じて互いの人間性を理解しあえれば、もっともっと自分の半径が拡がっていくような気がします。
そういう意味において、つくづく自分はしあわせ者だな、
と思う今日この頃です。
ラグビーを子供たちに教えているという、
取引先の営業の方と話していて、ふとそんな気持ちになりました。
音楽にしても、社交ダンスにしても同じですね。
お互いの思いやりがあってこそのやりとり。
三位一体という意味において、素晴らしい演奏をされています。
キース・ジャレットで『スタンダーズ Vol.1』。
このアルバムは、いろんな方にコピーして差し上げました。

