今朝はずいぶんと深い霧が視界を遮ります。
気温も昨日よりも高くなるとのことです。
空気は凛としていて清々しいのですが、
ハンドルを握るのには少しやっかいです。
今日のあらすじは出来上がっています。
昼前に、この前から面倒なことが続いている一環の打ち合わせ。
仕入れ先との2回戦目。
勝てなくても、負けないようにしないといけません。
そして、夜は社交ダンスの個人レッスンです。
パーティーを控えているので、ジルバをメインで、タンゴ、ブルース、ルンバ、微妙なチャチャチャをお願いしようと思います。
波立つ海原を、若い頃やっていたウィンドみたいに、
風を読みながら勢いをつけて前へ。
あらすじといえば、私はストーリーを勝手に想像しては楽しむ傾向があります。
マット・ビアンコの『アンダー・カヴァー』。
大好きな曲のひとつですが……。
今夜の収穫はどうにも期待できそうもない。
サングラスを外し、エンジン・キーに触れようとしたときだ。
突然、赤いスポーツ・カーがこの地下の駐車場へと勢いよく滑り込んできた。
目の前を通過し、空いたスペースへと吸い込まれていく。
男は口元をとがらせて、小さく音を鳴らす。
静まり返った空間に、ドアを閉める音が響き渡る。
赤いタイトなワンピースが一際注意を引く。
女は長い髪を一度かきあげ、あたりを見回す。
そして、不敵な笑みを漏らしては、エレベーターへと姿を消していった。
その瞬間、妖しい取引の匂いを本能的に嗅ぎ取る。
今夜のターゲットは決まった。
男は、再びサングラスを手にして、潜入捜査に取り掛かる。
みたいな感じで、ハンドルを握りながら、この曲を聴いたりします。
そんな気にさせるんですね、この曲は。
とてもかっこいいです。
セカンド・アルバム『マット・ビアンコ』より、
『アンダー・カヴァー』。
是非!

