今朝は首の後ろに疲れが残ります。
待ちに待った日曜日。
予報通りに快晴です。
ごそごそとミラーの位置を変え、セルを回す。
滑らかな4気筒のエンジン音が、朝の凛とした空気を震わせます。
カーゴ・パンツにスタジャンを着て、久し振りにクラッチを繋ぎます。
海岸線のワインディングを目指してスロットルを回します。
知らないうちに、永ちゃんの『雨のハイウェイ』を口ずさんでいます。
一人で走るときの相棒です。
海岸沿いの空気は思いのほか冷たく、シールドをすり抜けていく風は容赦なく熱を奪っていきます。
飾り気のない海の光景は、厳しさの中にも優しさを秘めた頑固な職人の顔のようです。
決して、痛みや悦びをひけらかさない。
途中、鉄橋の上を走る一両列車に遭遇します。
とても風情を感じさせる光景です。
ローソンを通り越し、薄汚い古くからある休憩所へとバイクを滑り込ませます。
そこで、先にいたバイクのりに話しかけられ、お互いに写真を撮りました。
その方もリターン・ライダーとのことです。
私より幾つか年配のように見受けられました。
綺麗に手入れしているね、と私のCBをしばらく眺め、
写真を撮らせてほしいと、バイクを私の近くまで移動されました。
少し前に大型を取得され、今度排気量の大きいバイクを購入するそうです。
気をつけて、と互いに言葉を交わし、別れました。
清々しい残り香が、胸の奥に広がります。
社交ダンスもそうですね。
パーティーでのダンス・タイムで、名前も知らない方が踊ってくださります。
相手の笑顔に包まれながら、フロアーを回ります。
趣味でつながる思いは、無条件に心の扉を開放します。
そのあと、夜は仲良くさせて頂いてる方たちとビリヤードに興じました。
同じ感覚を共有できるしあわせを、昨日はほのぼのと味わいました。
本当に、いつからかなのかは自分でもわかりません。
でも、一人でバイクを走らせるときは、決まってこの曲です。
知らないうちに口ずさんでいます。
矢沢永吉さんの『雨のハイウェイ』。
from the album 『アイ・ラヴ・ユー、OK』




