毎回読ませて頂いている方のブログに、
素敵な夜景の風景写真が行間を飾っていました。
普段は気づかないものが、ライトアップするだけでがらりと表情を変えます。
紅葉の時期、お寺や庭園等、さまざまなところで鮮やかに視界をさらっています。
どんなに酷い酔っ払いでも、どんなに素敵な女性でも、
夜になるとすっぽりと闇に呑みこまれ、その区別さえつかなくなります。
高価な貴金属や側溝に落ちているペットボトルのキャップも夜にまぎれれば、その存在自体が不確かになります。
“ふつう”と一般的なことを指すときによく使う言葉があります。
正しいかどうかは、まったくの別物です。
よく聞く“うまい”“まずい”も同じ。
合う、合わないというのが正確なような気がします。
オープンしたばかりの飲食店は、そんな評判に過度なほどに敏感に耳を傾けます。
商品に化粧を施し、幾何重にもくるみます。
サービス過剰な世界を創り出し、それが当然のように大きな顔をして通りを闊歩します。
なんとも息苦しさを感じる空間に、ときどき辟易したりもします。
すべてのものがそれぞれに意思表示をすることで、秩序を超えた混沌が意識の中へと入り込んできます。
無意識のうちに、巧まれた美しさに惹かれる自分に、はっとします。
でも、よくよく振り返ってみると、
自分の意志だけではなく、偶然との化学反応が心のありように作用しているような気がします。
その時々に応じて様々な輝きを放つランタンを、
誰しも心の中に隠し持っているのだ、ということを最近よく思うようになりました。
来月に参加させて頂くオールディーズのダンスパーティーのポスターです。
今日、もらってきました。

