今朝、外に出ようと玄関の扉を開けると、
上からポトリと落ちるものがありました。
何かと思えば、カメムシです。
どうやら扉の隙間にて、寒さをしのいでいたのでしょう。
すかさず、ほうきで外へと吐き出してやりました。
すべてのものには意味があるといわれますが、
このカメムシに至っては、存在価値を見出すことはかなり難しいのではないかと思います。
“よめさんむし”とも呼ばれますが、意味が分かりません。
コメ作の大敵らしいのですが、臭いがハンパないです。
ただ、世の中の嫌なことをすべてしょって生きていてくれるのなら話は別なのですが……。
鶴の恩返し的な感覚ですね。
一寸の虫にも五分の魂。
どんなに小さく弱い者にも、それ相当の意地や根性があるのだから、
どんな相手でも侮ってはならない……。
そう思うと、なんだか自分の歩んできている道のりのようで、
なんだか無下にもできないような気がしてしまいます。
根性とか忍耐、ということはよく年上の方からかけられた言葉です。
若いときなんて、「下半身ばかり使わないで、少しは頭を使え!」的な、
より直接的な言葉で、よくからかわれたものです。
今となっては笑い種ですが、なんとも心に温かく沁みます。
約二十年前に、こんなことを言われたことがあります。
よく仕事を転々とされる方がいらっしゃいます。
大概は、よく思われません。
でも、その先輩は、こう言われました。
「自分にあった仕事に、まだ巡り会っていないだけ。
前を向いていれば、いつかぴったりの仕事に出会うと思うよ」、と……。
なるほど、そうかもしれない、とそのとき私は衝撃を受けました。
新しい扉を開くことへの躊躇や不安はつきものですが、
それを補って余りあるのが、まわりからの正方向のエールです。
いろいろな方に支えられている自分は、本当にしあわせ者だな、
とハンドルを握りながら、曇天を見上げてそう思いました。
毎度、ブログを拝見している方も、クイーンのことをあげていらっしゃいました。
私も映画を見たいひとりですが……。
フレディ―・マーキュリーは大好きなアーティストの一人です。
熱く、どこまでもまっすぐに生きる姿勢は、音楽にも表れています。
お気に入りの曲です。『BORN TO LOVE YOU』
from the album "Made In Heaven"

