今日は、久し振りにバイクで通勤です。
クラッチのつなぎ具合が、微妙にもどかしく感じます。
どんなことでも、毎日携わらないとしっくりと馴染まないものです。
先週の土曜日は、アルトサックスのレッスンでした。
思いのほか、音が気持ちよく出てくれたので、
練習曲がいい感じで吹けました。
クリント・イーストウッド政策総指揮のセロニアス・モンク『ストレート ノー チェイサー』のDVDを観ました。
モノクロの映像にジャズが隙間なく記録されています。
芳醇な香りと濃密な時間の中で、音楽が力いっぱい鳴り響く。
自分の信念に基づいて、88個の鍵盤に真摯に向き合う。
それはつまり、“生きる”ということ。
そういえば、秋吉敏子さんも鍵盤と同じ米寿を迎えられたとのこと。
あの頃は、すべてのものが現実的な存在感を放っていました。
夢や憧れさえも体温を持ち、心のひだの振動に合わせるように、思いに寄り添ってくれていました。
いつの時代も、汲めども尽きぬ泉のような探究心が、核となって渦を創り、うねりを起こしていく。
そうして、自然発生的に新たな潮流が生み出される。
ジャズでいえば、ミントンズでのビ・バップです。
ふと、佐野元春さんの『本物よりきれいなウソに夢をみつけているあの娘』、
という歌詞が頭を過ります。
何度も季節をくぐり抜けた今でこそ、なんとなくわかる気がします。
情熱に駆られ、どこへ向けて感情を吐き出せばよいのかわからずに、
まるで、獣のように目を凝らして、夜の街をうろつく。
パソコンで音作りができる時代です。
会わなくてもメールでやり取りができます。
自動運転の車は未来のスタンダードです。
私は、アナログの温かみをとても心地よく感じます。
男女二人で思いを共有する社交ダンス、
仲間と演奏する楽しさに触れるアルトサックス、
エンジンの鼓動を体に感じるバイク。
それらに、今、夢中なのかもしれません。
私が初めて買ったレコードです。
ジューシィ・フルーツのファースト・アルバム『DRINK!』。
ボビー・ヴィーが歌った『燃ゆる瞳』。
なかなかいいです。

