特攻隊についての演劇のお知らせをテレビで見ました。
8月になると、必ず先の戦争に関連した報道が、
寄せては返す波のように、テレビの画面から溢れてきます。
高倉健さん主演の映画、『ほたる』。
忘れもしません。
恥ずかしながら、私はあの映画で初めて知ったのです。
特攻隊員の中には、韓国・朝鮮の方も日本人に混じっていた事実。
他国のために飛び立つ特攻隊員の複雑な胸中は察するに余りある。
最後のシーンでも、日本のために命を賭した少尉の遺品を手渡す時、
彼の父親の対応に胸が熱くなりました。
DVDを買って、何度も見ました。
理不尽な仕打ち。
集団での助長される行為として、小さな社会にも如実に表れています。
かつて、『赤信号、みんなで渡れば怖くない』、とい言葉がもてはやされた時期があります。
いじめが無くならない事実は、その裏返しのような気がします。
自分を立場を優位にするために、誰かを吊し上げる。
己が利益を守るためのかつての奴隷制度。
第二次世界大戦の発端を作った当時のドイツ第三帝国。
国民の公平な目線を摘む中国の一党支配。
そこまで大きな範疇で見なくても、私たちの身近なところでも派閥による分裂はしばしば起こります。
ついつい、面倒なので意見の多いほうに流されてしまいがち。
立ち止って周りを見渡してみる勇気も時には大切なこと。
このところ続くいくつもの告発には救われる思いがします。
選挙のたびに私の投じる一票も、あながち無駄ではないのだな、と思えるようになりました。
青信号の意味をきちんと理解して渡れば、
きっと歩きやすい横断歩道になるのでしょうね。
明日から盆休みです。
気持ちが一気に緩みます。
のんびりと過ごしたく思います。
夏の夜、ビリー・ヴォーンの『波路はるかに』を聴く。
風鈴の音に重なって、くつろいだ気分を演出してくれます。

