台風の影響で、朝から雨です。

 

湿度の高い鬱々とした天気です。

 

もうじき盆で、家族の顔がそろい、祖父母とともに子供を連れての墓参りです。

 

 

つい最近、友人も同じ経験をしたので、

家内の場合のうつのことを思い出しました。

 

今から2年前くらいのことです。

家内は私より3歳年上で、52歳。

 

はじめは調子が悪いだけかと思っていたのですが、

どうもおかしいのです。

 

ちょっとした会話での言葉の使い方に過剰なまでに反応したり、

編み物の先生をしているので、細々としたことをするのが好きなはずが、まったくなにもしない。

顔の表情はのっぺりとしていて、感情の起伏を見せない。

 

心療内科を勧め、いくつかの病院を歩き、自分に合った先生を見つけたようで、

週に1度通っていました。

 

あの頃は、家の中が暗く、唯一の救いは犬がいたことです。

ダックスのレッドとブラックタン。

たぶん、犬がいなかったら、私自身、気持ちの均衡を保つのは難しかったと思います。

 

当の本人もつらかったと思いますが……。

 

どうして、こんなことになるのか、わからない。

すべてのことに対し、自信を喪失し、価値を蔑み、存在する意義に疑問を持っていました。

 

盆や正月にさえ、私の実家にも顔を出すのもおっくうになり、

家内は仕事で来れないと、私の両親には伝えていたものです。

 

 

私も思い返すと、29歳くらいの頃、完璧に自信を失ったことがあります。

それまでは、自分は何でもできると、勝手に思い込んでいました。

 

自分は、何もできない。必要とされない。誰とも会いたくない。

そんな時期が約1年半くらい続きました。

 

正直、つらかったです。自分はここにいる、と心の奥底では叫んでいるのですが、まったく声として口からは出ない。

 

その時に、助けてくれたのが、ジャズ喫茶のマスターと靴屋のオーナーでした。

前にブログで書いたことのある、高校生の頃よく通ったジャズ喫茶とリーガルの靴をお世話になっていた靴屋さんです。

 

大阪に連れ出してくれたり、喫茶店に連れて行ってくれたり……。

 

とても嬉しかったです。

今でも、感謝の気持ちを忘れたことはありません。

 

自分は、ついているほうだとつくづく思います。

 

いろんな人に助けられていたことを痛感します。

 

 

今では家内も元に戻り、子供や友人とのLINEのやりとりやインスタというものを繁々とケータイで楽しんでおります。

 

私は、ブログを毎日、日記のように綴っております。

たいした内容ではありませんが……。

 

でも、会ったことのない方から、いろんな刺激をもらえることが楽しくてしょうがありません。

 

昨日は、また、DVDを観ました。

自分に自信を持っている方にお勧めの映画です。

微妙に現実味としては薄めの味付けですが、

信念があるが故の傲慢なものの見方、ある意味はだかの王様に陥りやすい危険。

誰しもが経験するトンネルなのかもしれません。

『マイ・インターン』