昨日は、気温を顧みず、思いのほか力仕事をしてしまい、

どっと疲れが出ました。

 

単純作業ほど、もくもくと進めていくうちに、知らず知らずのうちに没頭してしまいます。

ある種、瞑想のような感覚に似ています。

 

暑い中、大汗をかいたので、夜はお気に入りのラーメンを食べに行きました。

 

食後には、決まって煙草を吸いますが、その店は禁煙です。

 

店を出て、入口付近で、まずは一服。

 

そういえば、先日ニュースで、受動喫煙防止法のようなちょっときつめの条例が、都議会で可決の見込みと報道されておりました。

確か従業員も含むものだったような……。

 

喫煙者には、肩身の狭い世の中になってきました。

 

2年前くらいに出張で東京に行く機会があり、その時私は愕然としました。

というのも、通りを歩く人の中にタバコをくわえたり持ったりしている人をまったく見かけなかったのです。

ちょっとしたカルチャー・ショックですね。

自分が過ごしたずいぶん前には、到底考えられない。

駅のホームや喫茶店での喫煙は当たり前。

公衆電話BOXの壁一面には、名刺サイズのいかがわしい広告が埋め尽くす勢いで貼られていたのを覚えています。

 

映画や小説、歌の歌詞にさえタバコは小道具として登場し、

猥雑さや混沌が溢れていた時代。

やっぱり、そういうのが私は好きです。

 

タバコをTシャツの袖の中にくるみ、ジッポーをカチッと鳴らして火をつける。

 

私にとっての喫煙は、呼吸するのと同じくらい生きていく上で必要なもの。

ある意味時代に逆行していますが……。

 

アルコールの匂いと香水が入り混じり、紫色をしたタバコの煙が立ち込める店内。

ジャズが流れ、いくつもの話し声とグラスのぶつかる音。

 

そういう場所が、私にとってはある意味トランキライザーです。

 

ドナルド・バードの『フュエゴ』。

ジャズをわかりやすく表現しています。