私が乗っているギブリ“Ghibli”の名前はサハラ砂漠に吹く熱風の名前です。
イタリアではこの風をシロッコ“scirocco”と呼びます。
車の名前にはこの風の名前がよく使われます。
もうすぐ復活すると言われているシロッコはVWのクーペに付けられた名前ですね。
他にも数多くの風の名前が使われていますがマセラティは往年の名車ミストラルに始まり特に多いですね。
アルプス山脈から地中海に吹くミストラル“Mistral”
同じくアルプス山脈からアドリア海に向かって吹き下りるボーラ“Bora”
他にも
シャマル、カリフ、カムシン等々
ところがマセラティ、さすがイタリア人というべきか商標登録していなかったため、このうちミストラルは日産に、ボーラはVWにとられてしまいました・・・
で、ギブリです。
実はこの名前、宮崎駿監督率いるスタジオ・ジブリのジブリと綴りが一緒なんですね。
Wikiには
「宮崎監督が第二次世界大戦のイタリア空軍のカプローニ社の偵察/爆撃機の愛称がCAPRONI Ca309 GHIBLIで宮崎監督がこの飛行機が好きなため名付けられた。
ジブリとなっているのは読み方を誤ったものと言われる。」
と記載されていますし一般的にもそういわれています。
またジブリの公式サイトにもそのように記載されています。
ところが10年位前の日経新聞(だったと思う)に掲載されていた宮崎監督へのインタビューでこう言っておられました。
「ギブリはサハラ砂漠に吹く熱風のことなんですが、
現地の人には
“生きて死に、また蘇る”
と言う意味がある、と教えてもらったんです。
そのとき
“あぁ、なんて綺麗な言葉なんだろう!自分が独立したときは絶対にその名前を会社名にしよう”
と決めたんですね。
で、その名前、もう一回教えてくれる?って聞いたら本当は“ギブリ”なのに僕が“ジブリ”って聞いちゃって(笑)
あとから
“それジブリじゃなくてギブリだよ!”
って教えてもらったときはもう会社興した後だったんですよ(笑)」
若いときのヨーロッパでのことだそうです。
ちょうど私が前のギブリ(このときはD車の2.8GT)を買ったばかりで、自分の車の名前が風の名前である以上の意味があることを知って非常に嬉しかったことを覚えています。
その新聞は引越しのドサクサでどこかにいってしまいました・・・
意外に知られていないちょっと微笑ましい話だと思いませんか?
ちなみにスタジオ・ジブリの公式ファンクラブの名前は「ギブリーズ」とちゃんと直っていますww