韓国語のお話。 | カフェで韓国語 CAFE-COREA通信

韓国語のお話。

皆さん、アンニョンハセヨ!


この仕事をしていて、最近よく聞かれることがあります。

「韓国語を勉強していて、何が一番難しかったですか?」

そのような質問をされるたびに、私はこう答えます。

「日本語と似ている部分が多いのが難しいです」


日本語と韓国語は似ている面が非常に多い言葉です。
言語学的に同じ語族に属していると証明されているわけではないのですが、
何かしら同じ根っこを持っていることは、誰の目にも明らかです。

似ている面が多いため、お互いの国民にとって取っ付きやすく、
簡単に覚えられる外国語なんだなと、錯覚してしまうことがよくあります。

しかし、長いこと勉強している人に聞くと、必ずこのようにいいます。

「最初は簡単だったんだけど、1年くらい過ぎてからいきなり難しくなった」


英語や他のヨーロッパの言語のような場合であれば、
最初から日本語とはまったくの別物だという頭が働き、
単語や文法一つとっても違うものだと捉えることができます。

言ってみれば、まっさらな状態から始められるので、
余計な癖(日本語的な表現、発音など)がつかずにうまくなることが出来ます。


韓国語はどうでしょうか。

語順も基本的には同じで、英語とは違い助詞もある。
カバンはカバンというくらい、似たような単語もたくさんある。

このように、似ている点が多いというところが、
かえって成長を妨げることがあります。

「日本語ではこういうのだから、韓国語でもこういうのだろう」という
間違った考え方をしてしまうのです。


もう一つ、韓国語を話していて、いろいろな人に聞かれることがあります。

「韓国語をうまくなるにはどうすればいいですか?」

もちろん、それなりの努力と継続は必要だと思います。
スポーツ選手がよく「練習はうそをつかない」といいますが、
それは韓国語にもいえることで、それを否定する気はまったくありません。

しかし、実りのない努力と継続は、飽きを呼び起こすだけです。
ただ闇雲に勉強を続けていれば、闇雲に話をすればいいというものではありません。

私の学生時代の先輩の中には、
たった半年でネイティブ並みの韓国語を習得してしまった方もいます。

反面、韓国で10年近くも生活し、大学院などで勉強をしているのに、
「本当に10年近くもやってきたの?」と、こちらが驚くような人もいます。

一番大事なのは、韓国語を「外国語」としてしっかりと捉えることだと思います。

日本語と似ているから、こう言えば通じるのでは・・・と考えるのではなく
日本語と韓国語は似ているけど、韓国語ではどういうのだろうかと考えること。

これが出来れば、見えなかった部分まで見えてくるようになり、
実力が一気に伸びていくと思います。


韓国語がうまくなりたいという皆さま。

まずは、日本語と韓国語の違いを意識してみてください。

それがはじめの一歩になると思います。