結婚しようって言われた時
「あぁ、もうこれで恋愛をしなくて良いんだ」って思った。

恋愛状態にあるのはこわい。
人を愛すのはこわい。

人を愛するってことは、人生の今と未来を共有していくものだから。



『自分の未来はこの人と共にある』と誓った。
病める時も、健やかなるときも
死が二人を別つ時まで。

ただ、彼が違う相手はわたしじゃなかっただけ。
一方的な想いは重いだけ、だから誓いも嘘。

片方だけの誓いなんて、反故されたって良いのに。

なんでまだおもってるんだろう。

愛は死にました。
死が二人を別ちました。

わたしだって幸せになってもいい、と思う。
慰謝料払えば不倫して良いんだろ?
って主張をする奴に出会ってイライラした。

贖罪ありきの罪ってさ、それ悪いことだと思ってないよね?
「慰謝料払ってやった」って武勇伝みたいに語るやつ何なの。

イライラ。

「合コン行けば?仕事場で男漁りはやめてよね。
通勤とかさー、婚活イベントでも行ったら?」
なんであんたにそんな事言われなきゃなんないの。
ってブチ切れたいのを抑えて
そうですね〜、あははーモテなくてイライラしてるように見えましたー??でも言いすぎるとセクハラになっちゃいますよ〜??
ってイヤミこめてかえしてしまった。

「なんでそんな嫌そうな顔するの。幸せを願って言ってあげてるのに。
そんなんでセクハラとか言うなら社会でやってけないよ?」


もー、社会でやってけなくてもいーやって思った。
こんな会社が社会だなんて思いたくないよ。
だます方法はわたしに向いてなかった。
と、いうか大丈夫になっていたことすらだます作業を行うことで思い出されてしまい、逆に辛くなった。


「猫を思い浮かべないでください」
「白くない猫を思い浮かべないでください」
「丸まってない白くないな猫を思い浮かべないでください」

みたいな。
今まで幸せじゃないと思ってたことは幸せなんだよ、って思い出す行為で
幸せじゃなかった、思い出さなくてもいいことまで思い出してしまった。

back numberのハッピーエンドが不意に流れて涙するくらい、情緒不安定に逆戻り。


最後は辛くて苦しくて今でもうなされるけれど、
「好きだった」ことは純粋に「幸せだった」ことだ、と。
時間がゆっくり流れていったけれど。

過去を思い出すと「幸せだった」ことより苦しみや後悔が押し寄せるから。

無理に思い出して、ひとりで乗り越えようとすると多分壊れる。



いつかもう少し、好きだったことだけを思い出せるようになれればいいな。
それができないなら、好きだったことすら忘れて、何も思い出さないくらいになりたい。