林弘子さんのパン教室では、パンを教える以前に
発酵というものを感覚として掴んでもらうように
麹や味噌、キムチ等さまざまな保存食も教えられていたそうですよ。
純粋にパンだけを習いたい方には、時として不評だったそうですが
私は発酵全般を掴む考え方に共感します。
菌の活動を促す、という点では、どの発酵も同じなので
菌の性質さえわかれば、麹でも味噌でもヨーグルトでも
何でも発酵させることができます。
先生は「発酵は教わるより慣れろ」で
体得してくださいという理念だったと思います。
私も食材に申し訳ないほど、たくさんの失敗をしてきました。
今でも失敗することもありますが、これだけはいつもいろんな原因があり特定できません。
材料の具合いにもよりますし、気温にも左右されますし、
その時の心も影響したりしてね・・・
自然がおりなす活動なので、できる限り自然の意向に添えば
いいものができるのでしょうね。
目に見えないものを感じとり、おもんばかるしかないかと。
心を落ち着かすこと、あとは信じることかもしれません(^^)
ちょっと話がそれますが、多分、先生も根底にあったと思うのですが
パンを作るにあたって、材料の小麦を考えたとき
社会的な疑問がでてくるんですね。それをずっとたどっていくと
戦争の背景や、外交政策が見えてきたりします。
そして今も、再び同じような事が起ころうとしています。
身土不二から見ると、国産の小麦が少ないのに気がつきます。
農家の人が作っても、販売ルートが閉ざされてしまっているので
作らなくなってしまったんですね。
政治的対象になった代表的なものだと思います。
そもそも戦争って何で起こったの?と疑問がわいてきます。
他国の過剰になった小麦の販売ルートの確保、という考えも
理由の一つと思えるときがあります。
小麦は外国のイメージがあり、日本に気候に適さず、
やはりお米の文化なのかな?と思っていた時もあったのですが、
木村秋則さんが参考にされた、福岡正信さんの本より思うことがあります。
田んぼはお米を刈り取ったあと、麦を蒔き、5月頃に収穫して、
また稲を植える、一年中、お米と麦を育てながら、同時に土も育てるようです。
小さい頃から、稲の収穫時期について
どうしても気になる事がありました。
毎年、収穫時期と台風が重なるんですね。
収穫が間に合わず、台風が来た翌日は
無残にもなぎ倒された稲の姿を見ることになります。
子供ながら自然の理不尽さを思っていました。
そして、稲の植える時期がだんだんと
早くなっていったような記憶があります。
木村さんと福岡さんの考え方から、理想的な自然のサイクルに
思いをはせるようになりました。
福岡さんのおっしゃる梅雨の前に麦が収穫できるのは、麦の持つ冷やす性質・利尿作用のある性質を上手に取り入れることによって、水毒がたまりやすい梅雨や、夏を乗り越える身体にすると。
秋にお米が収穫できるのは、寒い冬、身体にエネルギーを蓄えやすいように自然は用意してくれると。
このサイクルでしたら、田植えの時期が今より1ヶ月ほど後になり、
1ヶ月でも変われば、台風の時期とずれるのではないかと・・・。
台風と稲の事は木村秋則さんの本にも書いてあり
子供の頃に感じた疑問が解消されます。
よく日本は稲穂の国でお米、と言われたりもしますが
夏はお米、冬は麦が田畑の自然のサイクルであったとしたら
日本は一年中、稲・麦の両方の穂が風でゆれる
豊かな国であると思います。
長くなりました。
林弘子さんの本のご紹介をしますね。
前回「水と小麦だけのパン種でつくる酵母パン」の本を紹介しました。
林先生の最後の出版本だと思います。(違うかな?)
発酵の仕組みから、失敗の原因、小麦の性質の違いから
古代のルーツの考察まで書かれてあり、
パン作りの本だけでは終わっていないところが好きな本なのですが
初めてこの酵母パンを作ろうと思うと、ほんの少しだけ
記述が足りないところがあります。
パン作りに慣れている人であれば、なんなくクリアしそうな感じですが
この本の通りしようと思うと、ほんの少しですが
「?」の部分がでてきます。
今となっては気にならないのですが
最初、理解するのに図式を描きました。
それでも理解できなかったので、私は読解力がないと思いました(- -;)
小麦粉と水だけの自然発酵種で作ってみたい方、
もう一冊、とてもわかりやすい本があります。
リンクが貼れなくて申し訳ないのですが
タイトルは「小さな酵母パン教室へようこそ」です。
写真やイラストで手順や、失敗した理由も描かれた、
12ヶ月の気候に合わせたパン作りとなっていて
先生の歯に衣着せぬ、痛快なエッセイも面白いです。
毒舌に近いですが本質をついているので反論できません。
かなり笑えます(^^;)
ここで紹介しておいて問題が一つ。
こちら絶版になっていて、中古でしか買い求めることができません。
絶版になっていることが不思議なのですが・・・。
そのうち再版されるような気もします。
がんばりましょうか?林弘子復活にかけて。
そう思うのは私だけでしょうか・・・?
では、今日もご訪問くださり、ありがとうございました。
発酵から離れた話もしますが、更新していきます。
またお付き合いくださいませ。
では、次は麻の話を。
今日も穏やかな一日となりますように*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆
発酵というものを感覚として掴んでもらうように
麹や味噌、キムチ等さまざまな保存食も教えられていたそうですよ。
純粋にパンだけを習いたい方には、時として不評だったそうですが
私は発酵全般を掴む考え方に共感します。
菌の活動を促す、という点では、どの発酵も同じなので
菌の性質さえわかれば、麹でも味噌でもヨーグルトでも
何でも発酵させることができます。
先生は「発酵は教わるより慣れろ」で
体得してくださいという理念だったと思います。
私も食材に申し訳ないほど、たくさんの失敗をしてきました。
今でも失敗することもありますが、これだけはいつもいろんな原因があり特定できません。
材料の具合いにもよりますし、気温にも左右されますし、
その時の心も影響したりしてね・・・
自然がおりなす活動なので、できる限り自然の意向に添えば
いいものができるのでしょうね。
目に見えないものを感じとり、おもんばかるしかないかと。
心を落ち着かすこと、あとは信じることかもしれません(^^)
ちょっと話がそれますが、多分、先生も根底にあったと思うのですが
パンを作るにあたって、材料の小麦を考えたとき
社会的な疑問がでてくるんですね。それをずっとたどっていくと
戦争の背景や、外交政策が見えてきたりします。
そして今も、再び同じような事が起ころうとしています。
身土不二から見ると、国産の小麦が少ないのに気がつきます。
農家の人が作っても、販売ルートが閉ざされてしまっているので
作らなくなってしまったんですね。
政治的対象になった代表的なものだと思います。
そもそも戦争って何で起こったの?と疑問がわいてきます。
他国の過剰になった小麦の販売ルートの確保、という考えも
理由の一つと思えるときがあります。
小麦は外国のイメージがあり、日本に気候に適さず、
やはりお米の文化なのかな?と思っていた時もあったのですが、
木村秋則さんが参考にされた、福岡正信さんの本より思うことがあります。
田んぼはお米を刈り取ったあと、麦を蒔き、5月頃に収穫して、
また稲を植える、一年中、お米と麦を育てながら、同時に土も育てるようです。
小さい頃から、稲の収穫時期について
どうしても気になる事がありました。
毎年、収穫時期と台風が重なるんですね。
収穫が間に合わず、台風が来た翌日は
無残にもなぎ倒された稲の姿を見ることになります。
子供ながら自然の理不尽さを思っていました。
そして、稲の植える時期がだんだんと
早くなっていったような記憶があります。
木村さんと福岡さんの考え方から、理想的な自然のサイクルに
思いをはせるようになりました。
福岡さんのおっしゃる梅雨の前に麦が収穫できるのは、麦の持つ冷やす性質・利尿作用のある性質を上手に取り入れることによって、水毒がたまりやすい梅雨や、夏を乗り越える身体にすると。
秋にお米が収穫できるのは、寒い冬、身体にエネルギーを蓄えやすいように自然は用意してくれると。
このサイクルでしたら、田植えの時期が今より1ヶ月ほど後になり、
1ヶ月でも変われば、台風の時期とずれるのではないかと・・・。
台風と稲の事は木村秋則さんの本にも書いてあり
子供の頃に感じた疑問が解消されます。
よく日本は稲穂の国でお米、と言われたりもしますが
夏はお米、冬は麦が田畑の自然のサイクルであったとしたら
日本は一年中、稲・麦の両方の穂が風でゆれる
豊かな国であると思います。
長くなりました。
林弘子さんの本のご紹介をしますね。
前回「水と小麦だけのパン種でつくる酵母パン」の本を紹介しました。
林先生の最後の出版本だと思います。(違うかな?)
発酵の仕組みから、失敗の原因、小麦の性質の違いから
古代のルーツの考察まで書かれてあり、
パン作りの本だけでは終わっていないところが好きな本なのですが
初めてこの酵母パンを作ろうと思うと、ほんの少しだけ
記述が足りないところがあります。
パン作りに慣れている人であれば、なんなくクリアしそうな感じですが
この本の通りしようと思うと、ほんの少しですが
「?」の部分がでてきます。
今となっては気にならないのですが
最初、理解するのに図式を描きました。
それでも理解できなかったので、私は読解力がないと思いました(- -;)
小麦粉と水だけの自然発酵種で作ってみたい方、
もう一冊、とてもわかりやすい本があります。
リンクが貼れなくて申し訳ないのですが
タイトルは「小さな酵母パン教室へようこそ」です。
写真やイラストで手順や、失敗した理由も描かれた、
12ヶ月の気候に合わせたパン作りとなっていて
先生の歯に衣着せぬ、痛快なエッセイも面白いです。
毒舌に近いですが本質をついているので反論できません。
かなり笑えます(^^;)
ここで紹介しておいて問題が一つ。
こちら絶版になっていて、中古でしか買い求めることができません。
絶版になっていることが不思議なのですが・・・。
そのうち再版されるような気もします。
がんばりましょうか?林弘子復活にかけて。
そう思うのは私だけでしょうか・・・?
では、今日もご訪問くださり、ありがとうございました。
発酵から離れた話もしますが、更新していきます。
またお付き合いくださいませ。
では、次は麻の話を。
今日も穏やかな一日となりますように*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆