本年も宜しくお願い申し上げます。
2016年最初のご紹介は、
今は無き軽井沢蒸留所のウイスキーを4種類ご紹介します。

1955年~2011年まで稼働していた軽井沢蒸留所ですが
最終的にはメルシャン(株)が所有していました。
メルシャン(株)に至るまでは長い歴史があります。
1934年 味の素創業者の次男、鈴木忠治が昭和酒造(株)を設立。
(アルコール、合成清酒製造)
1935年 川崎工場竣工
(合成清酒「三楽」を製造、他に焼酎も)
1939年 八代工場竣工
1949年 三楽酒造(株)に社名変更。
1961年 三楽酒造(株)が日清醸造(株)(ワイン事業)を取得。
(これによりメルシャンブランドを傘下にワイン事業参入)
1962年 オーシャン(株)(前社名、大黒葡萄酒(株))を取得。
これに伴い三楽オーシャン(株)に社名変更。
(オーシャン(株)がウイスキーなどの洋酒製造していた為、ウイスキー事業参入)
1985年 三楽(株)に社名変更。
1990年 メルシャン(株)に社名変更。
(他にも吸収合併していますが省略しています。)
これを観てみると吸収合併や社名変更のタイミングが
その時代の流行や背景を物語っているのが読み取れて面白いですね。
今回ご紹介する4本はウイスキー事業に力をいれていた三楽オーシャン(株)から
メルシャン(株)までのものになります。
まずはこちら。

『軽井沢8年』今や貴重となってしまったウイスキー軽井沢。
近年、値上がりが大変なことになっておりますね。
残念ながらシングルモルトではなくブレンデットモルトになりますが
それでも飲める機会は無くなってゆくことでしょう。

『グロリアオーシャン』1977年に発売された帆船型ボトル。
当時の本物志向のなか生まれた本格ブレンデットウイスキー。

『ブライト・デラックス』1972年発売、軽井沢蒸留所と山梨工場(川崎工場も?)
のモルトとグレーンをブレンド。

『ブラック・オーシャン』1962年発売、「ボトルが空けられなくて男か!」という
強烈なCMで評判を呼んだ。
以上の4本をフェアとしてお待ちしております。
是非ともこの機会に。
最後に軽井沢蒸留所、公開最終日の写真を数枚ご紹介して終わりとします。

軽井沢蒸留所といえば、このツタが特徴的ですね。紅葉がまたいいです。

ポットスティル初号機。構造が単純ですが、それがまた良い味を出してます。

ブロックの壁に屋根は古いタイプのスレートなんですが窓枠などの造りで
それっぽさを醸し出しています。

モルトミルを間近に見て触れたのは、とても嬉しかったです。

手前からウォッシュバック、マッシュタン、コントロールルーム。

4基のポットスティル。

マンホール。

貯蔵庫。
それではまた。 粕家
Cafe Bar ELIXIR
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