『THE TASTER・IMPERIAL1995 18Y』 | Cafe Bar ELIXIRのぷかぷか喫煙所。

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新宿にあるウイスキープロフェッショナルとシガーソムリエが居るBARです。

どうも。カフェバーエリクシルの粕家です。


最近はやることが多すぎて、機械の身体が欲しいです。(笑)


ひとつひとつ計画立てて順序よく行っていくのですが


中々どうして身体がついていきませんねぇ。


体調管理はもちろんのこと、急がば回れですかね。


目標完遂には毎日の努力。焦らずコツコツと礎造りをしていきたいと思います。




さて今回ご紹介しますのはこちら!




『THE TASTER・IMPERIAL1995 18Y』


(ザ・テイスター  インペリアル1995 18年)



このザ・テイスターシリーズは、モルトウイスキーに精通したモルト愛好家に


数あるサンプルからテイスティングと選定を依頼し、瓶詰めしたもの。


当然ながらハイクオリティなシリーズとなっております。



今回のテイスティングは吉村宗之氏。




【インペリアル蒸留所】


インペリアル蒸留所は創業1897年、ダルユーイン蒸留所の第2工場として建てられました。


当時蒸留所と云えば、石材か木材建築。


火災が起こると、さあ大変なわけです。(ウイスキーだらけだもんね)


この問題に初めて取り組んだのはインペリアル。


鉄筋、レンガ造りの建築にすることにより、これを解決するのです。えらい。



創業した1897年は、ヴィクトリア女王の在位60年であるダイヤモンドジュピリーでして


それに因んでインペリアルと名付けられております。


地名とかでないのは珍しいですね。



この頃は大英帝国が華やかであった時代、ウイスキー業界も沸いていた時代。


インペリアルの前途洋々かと思われたが、しかし!!


創業2年目に暗雲が立ち込める。


それと云うのも、湧いていたはずの業界だが、大手が倒産しウイスキー需要が落ち込むのである。



1900年、すると影響を受けたインペリアルは操業停止に追い込まれる事となる。


結果1919年まで休業する。


その後、1925年に閉鎖。



1955年に立て直され再開。この年、インペリアル蒸留所のシンボルであった


(キルンの屋根が王冠のようになっている)王冠屋根が取り外される。(すでに腐食していた)



1965年には蒸留器を4基に倍増するも、再び1985年に閉鎖。


1991年に再開するが1998年に閉鎖。


ここまでに何回も閉鎖、再開を繰り返し、所有者も転々とするのである。(波乱万丈ね)



そして近年2005年ペルノーリカール社に渡ったインペリアル蒸留所。


敷地は傘下のシーバスブラザーズが管理しております。が、閉鎖中。



現在どうなったかといいますと新蒸留所を建築中とのこと。


古い建物を壊すのか、はたまた敷地内に新たに建てるのか、


蒸留所名は同じなのか、変わるのか、まだまだ解りませんがそういった状況です。




各社やってますが、たぶんブレンデット用のモルト確保の為の再開でしょうね。


(世界的にウイスキー人気高まりの証拠ですね。いいことだ!)


いつになりますか・・・・楽しみです。(シングルモルト出して欲しいですなぁ)








工場感強いですね。




廃墟マニアが喜びそうです。




レンガ造りの貯蔵庫。レールは樽を運ぶためのもの。




新蒸留所完成予定図。しゃれてます。




さあ今回の


『THE TASTER・IMPERIAL1995 18Y』



(ザ・テイスター  インペリアル1995 18年)


ですが。



シトラス、若草、フルーツ、花の蜜、青リンゴの香りを感じます。


口に含むとモルト感が広がり、更にスパイス感がじわ~っと支配。


微かにピートを感じる。後味軽くタンニン。



しばらく時間が経つと、ミルクキャラメルのような甘い香り。


味わいもバターボール様の濃さ&甘さが出てきて


ねっとりとからみつくようなオイリー。


同時にやわらかなスモーキーがす~っとくる。



後半ウッドとスパイスの支配がくる。


しっかり煮たリンゴの甘さを感じ、余韻が長くなってくる。


完全にひらくと、ふくよかで豊潤。


今までのニュアンスがまとまり、味に厚みをもたらす。


ぶあっと広がるフレーバーには凄さがある。



これは美味しい!!


是非とも試していただきたい!


てな訳で、お待ちしてまっす。


ではまた。

            粕家



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