キヤノンから新レンズRF100-300mm F2.8 LIS登場 | カイザーのブログ

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少しブログ更新の間が空きました。

3月、4月と京都・奈良旅行に行ったり、伊丹空港やセントリア中部

国際空港に行ったり、また、娘の留学先訪問を兼ねてカリフォルニア〜

オレゴンに行ったりしたので随時アップデートしたいと思います。

 

さて、キヤノンから新しい望遠ズームレンズが出ましたね。

2023.4.20キヤノンリリース:RF100-300mm F2.8 LIS USMを発売)

 

主な仕様はこちら:概要

 

(キヤノンサイトから)

 

望遠域の100mm〜300mmをズームできて、全域/f2.8の明るさを確保して

いるというのは素晴らしい。

屋内スポーツ(バスケ、バレー、卓球など)では大変便利なレンズなのでは

ないでしょうか。

 

ポートレート撮影をメインにしていて、最近飛行機撮影を始めた私には

ポートレート分野で活躍できそうなレンズとの予想。

飛行機撮影には少し短いか?

 

キヤノンの説明では1.4x、2.0xエクステンダーをつけて140-420mm /f4.0、

200-600mm /f5.6としても使ってほしい様子です。

 

うーん、これを販売するためにあえてRF70-200mm /f2.8にエクステンダー

がつかない仕様にしたのか?と疑ってしまうような2つのレンズの組み合わせ

です。(RF70-200/f2.8 → 98-280/f4.0 →140-400 /f5.6になりえた)

 

キヤノンの説明として300mm /f2.8の単玉需要が減っていて、ズーム化を

図ることで需要を取り込もうとしたという話がwebに出ていましたが、

結果的に自社内競合になりうる70-200mm /f2.8へのエクステンダー装着と

いう線が押し出されてしまったのでしょうか。そうではないと思いたいですが

ユーザーとしては残念。

 

それはさておき。

仕様を眺めましょう。

(キヤノンサイトから)

 

このサイズ感は1DX3がただ重いだけということでミスリードですが、

R3+アダプター+EFサンニッパだと1015g+130g+2350g=3495g。

 

R3に本ズームをつけると3,605g(R3が上図では1022gになってる)

なので、わずか110gの重量増でRF70-200mm /f2.8と合体した

サンニッパが持てますよ、ということになります。

 

わざわざもう一本大三元望遠ズーム(1070g)を持ち出さずに済む。

これは機材のかさばるプロスポーツカメラマンにはたいへん便利なこと

ではないでしょうか。

 

レンズキャップは口径112mmのプラスチックキャップがつくようです。

(キヤノンサイトから)

 

従来のサンニッパ単焦点レンズのナイロン製のレンズフードカバーより

も使い勝手が良さそう。

(従来のサンニッパ単焦点レンズは、フードをつけないとキャップがつか

ず、移動時の前玉の保護を考えるといろいろ不便でした)。

 

一方で、レンズマウント近くの根元にドロップインフィルターを挿入する

方式ではなく、前玉側に112mm大口径フィルターを装着する方式のような

ので、NDフィルターやPLフィルターの使い回しができず、かつ、それぞれ

高額になるのではという懸念もあるのはマイナス点かと思われます。

 

あと、フードが短くなり取り回しが楽になるようです。

でもこれって、広角側100mmに合わせて設計してるので、300mm

望遠側ではフードの効果がなくなってしまい、逆光・サイド光の時の

耐性が気になります。

 

蛍石2枚vs蛍石1枚+UDレンズ4枚とかの差や

 

MTFのグラフから分かることなどは私には分かりません。

なんとなく単焦点レンズに匹敵するほどの光学性能を十分確保してそう、

と感じるだけです。

 

あ、お値段ですね。現時点でマップカメラさんで¥1,354,320、量販店で

¥1,504,800の予約価格のようです。ちなみにB&Hでは$9,499.-でした。

かなりの高額レンズになります。

 

さて、カイザーは導入するのかどうか?

 

ポートレート撮影では活躍が期待できそうな焦点域ですが、RF70-200mmと

RF100-300mmとでは、ポートレートでよく使う部分の100-200mmが被り

ます。

ポートレートの200-300mm域の違いはあまり差のつけにくいエリアなので、

サンニッパをもっている身としては必要性は乏しいかなぁ。大三元ズームと

サンニッパの組み合わせを持ち出せば足りてしまうと思われます。

 

航空機撮影の時には、引きと寄りを一本で撮れるのは便利そう。

 

一方私は、

R3+RF70-200mm /f2.8LISと

R6+EF300mm /f2.8LISII

の組み合わせでよく撮影に行っていますので、ほぼこのレンズの焦点域

をカバーしている。

カメラの持ち替えが不要になるとはいえ、200-300mmのために追加で

150万円出すというのは厳しいですね。

 

こうして考えると古いながらも7D mark2を手元に残していたのは正解

だったかも。

EF70-200mm /f2.8LISIIも残しているので、APS-Cの7D2につけると

112-320mm /f2.8として運用でき、本レンズと全く置き換えられることに

なりますので、利便性を求めるならば7D2を持ち出せば足りるかなぁと

考えています。(実際に遠征の時にはそうしてる)

 

そうして考えると昨年EF300mm /f2.8 LISIIを購入したときに重量から

採用しなかったEF200-400mm /f4.0LISが気になってきます。

本レンズの登場で、この旧200-400/f4.0の立ち位置は揺らぐでしょうから、

安くならないかなぁ。

 

それでもEF200-400も140万円からするレンズですし、3600gという

一脚・三脚・雲台・バッグから影響の出そうな大きさ・重さでもあるので、

物欲だけでは購入できそうもないですけれども。

 

これも7D2+EF70-200mm+1.4xエクステンダーで運用すれば

158mm-448mm /f4.0のレンズになるので実は持っている機材で焦点域は

カバーできている。買う「必要性」は乏しいですね。

 

7D2の暗所性能の弱さ(ISO3200は飛行機でもツラい)を勘案するとしても、

R3/R6にサンニッパとエクステンダーをつければ、300/f2.8、420 /f4.0、

600 /f5.6とカバーできるので、これまた対処できてしまう。

 

ということで、買えそうにもない高額レンズですが、導入する必要性も

乏しいというのが今回の結論になりそうです。

 

つまらない私のよもやま妄想にお付き合いいただきありがとうございました。