実話「殺されかけた話」・・第3話 | シーザー・ブログ2

実話「殺されかけた話」・・第3話

「第三話」




ツレは、状況が どんなに緊迫したものか分かっていなかった。



もう、こうなったら、話を合わせるしかない。


私 「なにーー、なんで金を持ってきてないんだー!!」


怒る。(フリ)


ツレ 「はい、途中で太田さんと合流して金を


    受け取る段取りでしたー」


出任せの名前に出任せのストーリーである。


しばらく、2人で即興アドリブで 怒鳴りあう、、。



と、その時、、



ホテルの電話が鳴った。


犯人が電話を取る、、


ホテル・フロント 「今日もお泊りですか?」


と言ったようで、、


犯人  「いや、チェック・アウトする」



チェック・アウトの時間を過ぎていたのだ。



若干、、慌て始める。



若い男が、また、


「アニキ、やっちゃいましょうよー」


だ、だから、、お前は、、黙っててくれ、、



主犯、、頭がいい、、



縛られた2人のポケットを漁り始めた、、



し、しまった、、車のカギが入ってる、、



が、私は、あまりにもグルグルにロープで巻きつけられている


おかげで、ポケットに手が入らない。


ツレのほうも、1人は車で待機中であるから、車のキーは


持っていない。


ツレ、、若い男が腕にしてあったロレックスを盗る。


ツレの方は想定外だったので、ロープが短かかった。


主犯、考えた挙句、、


言った



「今から、こいつ(若い男)を見張りに置いて、


俺が下の車を見てくる」


「もしも、ウソをついていたら、、、殺す!」


ヤクザ映画でも、なかなか聞けないドスの聞いた声である。


ドアを出て行く気配。


冷静に考えてみる。


もうこの時点では死ぬ覚悟ができているので、


自分でも 驚くほど 頭が冴えていて回転が早くなっている。


まてよ、


金を持ってきてなくても「ウソ」、


金があっても「ウソ」をついたことになる、、



これは、どのみち殺される、、、。



目隠しをされていたが、


私は閉所恐怖症なので、、、


目隠しを少しずらして、、薄目で見ていた。


声をかける。


「すいません~」


「あの~、、ちょっと話が~」



返事が無い。



間違いない。


やつらは、1人残るふりをして、2人で下に行ったのだ。



ガバッと起き上がる、、


車で待機している人間が危ない!


そうだ、携帯に電話して、知らせよう、、


が、2人とも、縛られているので、、


1人で電話を掛けることができない、、


、、、1人(私)が電話機を耳にあて、


1人がダイアルを廻す、、


廻しづらそうな かっこう、、


ツー、、繋がった



「はい、緑川ですけど、、どちら様?」


まったく知らない おばさん、、


慌てて番号を押し間違えたのだ、、


もう一度、、


ツー 繋がった


「はい、、緑川ですけど、、」


あーーーもうーー


また間違えた、、


(この 見知らぬ おばさん のちに

 警察の事情聴取をうけることになる、、

 すみません、、)



もう、こうなったら、110番、、


これなら押し間違えない、、


電話 110番


私  「今、強盗にあっています、


    大至急きてください。


   犯人、戻って来たら殺されます!」


警察 「あ、はい、では場所はどちらでしょう?」


私 「横浜の○○ホテル、601号室」


警察 「はい、では、ご住所を教えて下さい?」


*戦場カメラマンの「渡辺さん」くらいのテンポで、、


私 「えーーー知りませんよ、、そちらで調べてください!」


警察 またも、渡部さんのテンポで、、


   「では、電話番号を教えて下さい」


私  「・・・104で聞いてくれ!」


ガチャ 電話を切った、、


この人のペースで話していたら犯人が


戻ってきてしまう。


はやく、この部屋から逃げなくては、、



おっ、非常マドが、、


これだ、


ここから逃げよう。


しかし、この非常マド、、床から1m10cmくらいの


高さがある、、


両手、両足に巻かれたロープは頑丈すぎて、


縛られたもの同士では外すことはできない。


つまり、、縛られたままの格好で、、


ピョンピョン跳ね、、ジャンプして


1mを飛び越えるしかない、、。


まるで、高飛びのように、、。


背面飛び?


非常マドの外を見る、、


非常通路(ベランダ)が僅か60cm、、の幅、、


シュミレーションしてみる。


上手く飛び超えても、勢いで通路を通り越して、、


下まで落ちる可能性80%、、。


更に私に巻かれたロープは逃げられないように


部屋のテーブルにも繋がれていた。


このロープも外れない。


テーブルを引きずったままのジャンプなら


失敗する可能性99%、、


この作戦は却下。



この間も時間は経過する、、


やばい、そろそろ帰ってくる、、


と、


ツレが機転を利かせて、、ピョンピョン


部屋を内側からロック、、


これなら、外から入ってこられない。


そして、今度はホテルのフロントに電話、、


「強盗にあっています」


フロント「聞いています」


えっ、、聞いてる?


聞き間違い??


その時、、


ホテルのドアが叩かれた。



「ドンドンドン」


うわ~帰ってきた、、


ツレ:ドアの前に立つと危ない、、


45口径はドアを貫通する!



私:あっ、やっぱ45口径ね、、




また、「ドンドンドン」


ゆっくり、忍び足でドアに近づき、


のぞき窓から覗く。


そこには、


ずらりと警官がいた。




助かった~




しかし、


本当の恐怖は、


これからだということを、、


この時点では まだ知るよしもなかった、、。




             第三話   完




            第四話に  つづく