「コノリー」レザーとは?
ロールス&ベントレーで使われていた
「コノリー」レザー
ロールス社の公式解説に基づき ご説明
英国「コノリー・ブラザース」社は、
1878年
「ジョセフ」と「フレデレック」の
コノリー兄弟によって設立される。
当初は ブーツ修理から、
その後、馬具類のレザー生産で躍進。
1902年
エドワード王7世の馬車の室内装飾用レザーを
供給したのを機に、自動車用シート・レザー供給に
進出する。
その後は、次々と王室からのオーダーが入り、
「ロイヤルワランティ」の免状を得る。
戦後、ロールス社が、
自動車の完成品まで販売することになるが、
その際、採用したのは、やはり、「コノリー」だった。
「コノリー」社は、自動車レザーだけではなく、
靴用、家具用、ファッション用、カバン用など、
いろんな分野にレザー供給していた。
が、
こと「ロールス」社に納品されていたレザーこそ、
同社が誇る最高品質のものであった。
「コノリー」には、英国産とデンマーク産があった。
デンマーク産は、英国産より 40%割高
その理由
「デンマーク」産の牛は、スカンジナビア半島の
有刺鉄線のない(1mmのキズも付かないよう)
石垣と電気フェンスに囲まれた広大な牧場で飼育される。
さらに、牛の角は切られ、皮に穴をあけてしまう
「ウマバエ」も風土、気候の関係で発生しない。
そこまでしても、
その中で、「コノリー」社が内装に使用できる(基準を満たす)
レザーは、デンマーク産のうち、65%~70%しか取れない。
更に、
「ロールス」社に納品できるレベルのレザーとなると
厳密な基準をクリアしたうちの、「10%」
つまり、他メーカーが、同じレザーを望んでも
供給が間に合わないのだ。
この段階で基準を満たしていたとしても、
そこからの道のりも長い、、
最高水準の製革加工で、
生皮が、製品化されるまでには、
4ケ月ほどの月日を要する。
この「10%」トップグレード・レザーが
製品化され、ロールス社に納品されるわけだが、
ロールス社の自社検品もすごい、、
1mm以下のキズでも見逃さない、、没。
検品に合格した革は、
ロールス社で裁断されるが、、
革の端(足のあたり)は、使用しない。
真ん中の 本当に最高の部位しか使わない。
そりゃ最高ですよ
しかし、
2002年
「コノリー・ブラザース」社は、
自動車レザー供給事業から撤退する。
「ロールス」社が買収されたのち、
こんな高額なレザーを使うメーカーが
なくなったのが最大の要因だと思われる。
その後、
「コノリー」は会社ごと売却されてしまう。
現在、「コノリー」を名乗る会社は存続しているが、
いわゆる、「昔」のコノリー・レザーのまま・というわけではない。
「コノリー」は、特殊な なめし技術を持っていた、、、
それも 引き継いでいる というが、、
当時と微妙に異なるのは 間違いない。
余談
現在、ロールスの内装総張替えを
御依頼いただいていて、
あらためて 「コノリー」を勉強してみたが、
試行錯誤の連続、、
当時のままのレザーは、英国「コノリー」社から
取り寄せた革、他、国内で特注してもらった革・数種、、
いろいろ見たが、、
今のところ、同じものは再生不可能だ。
革の世界は、、、深い。
↑が、国内特注品 ↑「コノリー」レザー
タンニンなめし とか クロムなめしとか
なめしも いろいろとある
「コノリー」社は、植物性タンニンなめし だったと
言われているが、、そこに 独自の技術が施されていた。
ロールス級の車に使うなら、
革の「しぼ」、「厚み」、「伸び」、「風合い」、「質感」すべてが、
高次元で融合できていなければならない。 と考える。
私が、OKでも、職人さんがOKを出してくれる
最終難しいのは、、「伸び」
分厚いレザーを 曲面だらけの内装に張るには、
レザーを職人が引っ張ったとき、絶妙に「伸びる」
ことが不可欠なのだ。
ロールス社は、他メーカーでは考えれないほど、
高度な職人技で 内装が張られていた。
特に「MPW」物となると、
再現できる職人は、、日本に何人 いることやら、、。
現在の「コノリー」社 「オートラックス」シリーズ(最高級)
私の中では、OKなのだが、職人的には、
「これじゃ 伸びがない」
相当な数のレザーを見たが、、う~ん
革の裏地は、見えないが、職人が「引っ張る」ときに
いや~ こんなに難しい作業だとは思わなかった。
っても、過去に、これほど、こだわって作業した例が
日本ではあるまい。
だから、参考例もない。
当社の「パンサー・デビル」って車
内装を日本で「コノリー」レザーに張り替えているが、
この仕事は うまい。
それは、張り方が、ロールスほど難しくないことと、
「コノリー」社が存続していた時代に
コノリーレザーを取り寄せて張り替えたから、、。
これは、最終、職人の腕 に頼るしか
ないかもしれない。











