やはり当時のことを再現して
ドラマにするという手法自体は
悪くはないと思いますが、
どうしても原作たる歴史小説
そして元となる歴史に比べると
その内容の貧困さが目に付いてしまう
のは僕だけでしょうか?
以前は
織田信長、
豊臣秀吉、
徳川家康
を放映すれば、
考えなくとも視聴率が稼げた
といわれた時代もあったようですが
現在のような
ニーズが分散化されている
社会においてはより身近な存在、
より自分が目標としていける存在を
求められている気がするのですが、
勿論、戦国時代を終わらせた三大英雄は
僕自身も大好きだし、日本人を考える上で
世界史的にも傑出した人物だと思います。
しかし今の時代はどちらかといえば
統一よりも分散、集合よりも拡散と
多様なる価値観が求まられているので
昔のように一代の英雄よりも
英雄を影から表から
支えた武将であったり
本来脇役の女性であったりが
主人公となる傾向が強いようです。
それが最近では
上杉景勝に仕えた直江兼続であったり、
今回のお江の方の話であったり
するのかも知れません。
いずれにせよ
大河ドラマは
歴史を好きにさせてくれますが
歴史好きには物足りない
というか誤った価値観を
吹き込むツールとなりかねない
物だということを頭においておく必要が
あります。
それだけ本来
歴史のパワーは
強力なのです。