- 前回、 塩野七生さんの本「ローマ人の物語Ⅱ-ハンニバル戦記」を
- ご紹介しました。これは所謂、日本においては戦後の高度経済成長や古くは戦国時代
- から関ヶ原の戦いまでのいけいけどんどんの時代と様相が似ています。
- つまりとにかくやればやるほど拡大していくのです。つまり
- ⇒ローマのポエニ戦争後においては領土や支配領域(属国を含む)が拡大
- ⇒日本の高度経済成長期においては経済力全般が、勿論家計の所得が、
- 倍増し、より豊かな生活を送れるようになった
- ⇒日本の戦国時代から関ヶ原の戦いにおいては軍事力(鉄砲の所有数は
- 当時の植民地帝国のスペインやポルトガルよりも多かったのですよ!)
- や絢爛豪華な安土桃山文化が花開いた
でもこのいけいけどんどんの時期を越えると時代は高度成長期から安定成長期に移行します。
これがどれほど難しいかは今まさに私たち日本人は実感していますよね。
高度経済成長はバブル崩壊
を経て、現在デフレ経済の中、あくせくしています。
一方で徳川政権は豊臣氏滅亡そして島原の乱を経て鎖国政策により内需拡大による
安定成長に比較的上手く舵を取りました。つまり海外進出を止め、豊臣恩顧の大名を取りつぶし、
国内の戦争を無くしました。
そしてローマのあの当時、ハンニバルを倒し、カルタゴを滅亡させたローマはまさに絶頂期を迎えました。しかし、高度成長期に十分上手く機能した元老院体制(一部エリートによる寡占政治)はやがて様々な国内の問題に対処できなくなってきます。つまり制度疲労を起こしてきたのです。
今の日本も55年体制という体制がバブル崩壊
をもって瓦解してしまいます。
それから合従連衡を繰り返し、昨年より民主党政権になりましたがどうですかねぇ。
我々日本人もまさに過去の歴史の教訓をしっかり生かさねばならない時が来たのではないでしょうか?
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