Kはオレには「よそ行きの顔」だ。
Yと一緒の時と、オレの時では違う顔だろう。
それはKが臆病だからだ。
レールに乗った態度でしか他人と接することができない。
彼の心を開こうと思った。
壁があるとスムーズに行くことも行かなくなる。
チームのパワーを高めるためには船頭の精神力が必要だ。
しかし、彼に心を開いて欲しいのは、オレの孤独を癒やしたいところがある。
それはダメだ。
ではどうするか。
イヤホンをしたまま歩いている人。
周りの気配を察知できないからぶつかりそうになる。
それを察知してこちらがよける。
腹が立つ。
オマエがよけろ。
しかしよける必要はない。
ぶつかればぶつかっただ。
オレはマイペースでいい。
相手に同じ歩調を望むのは孤独に負けている。
相手が心を開かなくてもいい、そのままでいい。
自分が不躾になってもいい。