テニス中うわの空だった。
ラケットをどこへやったか忘れたり、自分の順番にぼーっとしていたり。
財布を入れたまま洗濯してしまった。
そんなミスは今までしたことなかった。
相当悩んでいるんだと思う。
いや、悩んでいるのは今にはじまったことではない。
囚われているんだ。
フラっと実家に帰りたくなった。
そういう気持ちになるのも珍しい。
普段は理由がなければ帰らない。
震災の時にフラっと帰ったっけ。
震災は世間ほど興味はないし、被害も被ってないけど、心細かったのだろう。
今も心細いのだろう。
踏ん張りどころだ。
でもどう踏ん張ればいいか迷う。
「こう踏ん張る」というアクションが実は逃げだったりする。
苦しい時ほど楽な方へ逃げることを正当化する。
ただ、ただ、踏ん張るしかない。