ジェットは誕生石ではありませんが、漆黒の宝石です。
英国のエリザベス女王の国葬の際、皇后雅子さまが
ジェットのイヤリングとネックレスを身に付けて参列されたとのことで
この機会に取り上げてみようと思います。
ジェットは和名を黒玉(こくぎょく)といいます。
樹木が長い年月を経て化石化したもので、
厳密には準宝石に分類されますが、宝石として扱われます。
見た目の重厚さに反して軽く、また粘りがあるため研磨や彫刻に適しています。
イギリスのヴィクトリア女王が、夫であるアルバート公の喪に服した折
モーニングジュエリー(服喪用ジュエリー)として用いたことで名高く
イギリス貴族女性の間で大流行したそうです。
宝石言葉は「忘却」「魔除け」「闇の浄化」です。
そのほか精神力の強化、インスピレーションを高める、
危険の回避、決断力の強化などに役立つといわれるようです。
ジェットは衝撃に弱いため、ぶつけたり擦ったりしないよう注意が必要です。
また水や汗で濡れた際はしっかりと拭きましょう。
浄化をする場合は、クラスター・セージ・月光浴といった方法が適しています。
世界各地で産出されますが、イギリスのヨークシャーで産出される
ウイットビージェットは最高品質といわれるそうです。
なお、ジェットからは話が離れますが、
英王室の女性達が身に付けていたジュエリーも
それぞれに歴史やゆかりがあるそうで、興味深いものがあります。
特にキャサリン皇太子妃が身に付けた4連の真珠のチョーカーは
1975年にエリザベス女王が日本を公式訪問した際に入手した
真珠から作られたものだそうです。